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“チェボンギュンの顔の骨のお話”
T切骨Vライン手術と回し切りVライン手術
今日は
T切骨を利用したVライン手術と
回し切りを利用したVライン手術について
ご説明したいと思います。
多くの患者さんから
T切骨顎先形成手術を利用したVライン手術と
回し切りを利用したVライン手術が
どのように違うのか聞かれます。
まずT切骨については
以前のブログを参照してください。
(→☆)
回し切りは
耳の下のエラの所から前側の顎先まで
一度に切り取る方式です。
もちろん前顎の方は
若干削ってあげることで曲線になります。
そこで切開もエラ切開に顎先形成手術の切開も同時に加わります。
つまり切開はT切骨でも回し切りでも同じになります。
それではどんな違いがあるでしょうか？
1つ目、最も重要な違いです。
自然さから違います。
つまりT切骨の顎先がより自然です。
絵を見てください。
絵が違うこところは気にせずに
水色の円の中だけを見てください。
左側のT切骨を利用したVライン手術の場合
水色の丸の中の顎の曲線が
患者さんが元々持っていた自然な曲線です。
神様がくれた曲線ですね。
反面、
右側の回し切りを利用したVライン手術の場合
水色の丸の部分は
手術者が人為的に削って作りあげた曲線です。
つまり人が作った曲線だということです。
この絵では
私が曲線をきれいに書いてしまって自然に見えますが、
実際手術者が
口内から切開をして、口内から機器を入れて
顎下の部分をこのように滑らかに自然に削ることは
簡単ではありません。
このような自然な顎ラインは
ほとんど不可能だと考えてください。
どんな彫刻家でも
もともと神様がくれた自然な曲線を
まねすることはできません。
このように
もともと神様が作ってくれた曲線と
人が人為的に削って作った曲線の内
どれがより自然でしょうか？
だから私はT切骨を利用したVライン手術をお勧めしています。
それではT切骨を利用したVライン手術が
全ての面で優れているでしょうか？
短所は手術が難しいということです。
術技自体は簡単そうに見えますが
滑らかにつながるようにT切骨をして
正確に固定をすることが難しいわけではありません。
簡単に言うと
誰でもすることはできるけれども
誰でも上手にはできない手術です。
２つ目
T切骨を利用したVライン手術の短所は
プレートとスクリューを使用するという点です。
回し切りには使用しませんよね。
なのでチタンでできたプレートとスクリューが体に入るのですが
もしレントゲンを撮ったとき見えるのが嫌でしたら
６ヵ月後に除去させていただいております。
部分麻酔をして２０分で終わる手術なので
心配されずにT切骨手術を受けられてください。
あれこれ長短所がありますが
可能でしたら上で言及した自然な顎ラインのために
私の場合はできるだけT切骨を利用したVライン手術を
お勧めしております。
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2018年08月10日 14:03
