2023年2月4日 照井利幸 In Search of Resonance | 幸せに気づく日記

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音楽と、物語と、なにか大切な幸せなものについて。

旧THEREで

個展の前夜祭。

 

 

お店の人の始まりのアナウンスから、効果音が流れ、

入口から照井さんがアコースティックギターを持って入ってくる。

 

丸椅子に腰かけて、聴こえるかどうかの小ささで奏でられる音。

それがルーパーに捉えられ、再生されて、その上にまた新たな音が加わる。

背景のテープ音は常に再生されて、

それに乗せて照井さんの今の音が生まれてくる。

どこかで耳にしたメロディだったりする時も。

始まりがどこからで、どこまでが終わりなのかも区別つかず、音が自分を囲う。

スピーカーは部屋の後ろにも、2階にも配置されている。

 

アンプから直接耳に届く音、配置されたスピーカーから届く音、

壁から、人から、

それぞれから反射して届く音が自分の耳に届く時にはひとつに混じり合っている。

 

正しい音は、今自分が聴いている音で、

それは隣の誰かが聴いている音ではない。

 

きっと、

照井さんが聴いている音とも違うし、

それを正しく再生できるものは、この世には存在しないのだろう。

 

その瞬間にしかとらえる事の出来ない最も贅沢な音を自分は聴いている。

 

中間では、耳になじんだ曲も演奏されたけど、

基本は独響ツアーでの即興だと思われる。

今回はアコースティックギター1本で、ずっと演奏。

 

途切れない効果音と、

時々店の外を通りすぎる人や車の流れ。

音楽と一緒になって、今しかない空間に自分は包まれた。

 

***

 

終わったら2時間を超えている。

たしかミニライブだったはず。

 

ミニだったのは15名限定という客席のことだったのかもしれない。

 

***

 

 

始まるまで、

会場となった旧THERE、現ゴンディション・グリーンのカウンターでアブサンを頂いた。

そういうお酒の名前は聞いたことあったけど、どんなお酒なのか、全く知識はなくて、でも、お店の方が色々説明してくれた話を聴きながら、2杯味わった。

甘くて、でも高濃度で唇に触れさせながらほんの少しずつ味わう。

とても美味しくて、また飲みたくなった。

 

 

窓際には照井さんが座っている。