前回に引き続き、ヴィンテージ・レプリカ・テレキャスターの特集。
動画は映像が粗いのでよく見えませんが、前回紹介した各メーカーとも手の混んだ細工がしてあります。
フェンダーは「レリック(遺物)」、ギブソンは「エイジド(年寄り、アンティーク)」と呼んでるヴィンテージ加工技術もジーンズ並みに広く浸透しつつあり、今ではさほど珍しくなくなってきました。ちょっとやり過ぎじゃない?…を意味する用語も「ハードレリック」「ウルトラ・エイジド」と両雄張り合っていますが、普及状況からすると、フェンダーの方が優勢かな。
…ということで、各社レプリカのサンプル画像。もう外観だけでは見分けがつかない。
Nash Guitars
Danocaster
Jeff Senn
以上は前回紹介したメーカー。以下は今回紹介分。
K-Line
Revelator Guitars
Glendale
RS Guitarworks
Kelton Swade Guitars
Old World
Rock'N roll Relics
King Bee
ホンモノ'50 Broadcaster
■K-Line
米ミズーリー州セントルイスのクリス・クローンライン(Chris Kroenlein)氏の手掛けるギター。で、K-lineか。「既存パーツを流用せず、木材から切り出して制作しています」とのコメントあり。$1700表示の個体あり。
■Old World
コンパクト・エフェクター「Love Pedal」のショーン・ダニガン(Sean Dunnigan)氏の手掛けるギター。$1850表示の個体あり。
■Rock n Roll Relics
ずばりvintage replicsを標榜するサン・フランシスコのメーカー。残念ながら動画は見つからない。
■Revelator Guitar Works
「レオや、その他の人たちの名誉にかけて、私は決してFENDERロゴを使わない」オーナーは敬虔なクリスチャンのようでもある…が、作品ギャラリーではヘッド正面の写真掲載を避けているような…。
■RS Guitar Works
日本ではトーラスコーポレーションが輸入代理店に。ギターマガジン誌2010年2月号で紹介された。39.9万円との表示あり。参考動画では派手な入れ墨をした太めのギタリストが気合い十分の音を聴かせています。Lil Bustardアンプは個人製作品か?
■Glendale Guitars
グレンデイル・ギターズは、ボディ、ネック、各種パーツも販売。というか、パーツだけでなくギターも製造・販売していると言うべきか。平均重量2.53kg? 温度計付きケース込みで$2750との個体表示あり。
■Kelton Swade Guitars
ナッシュビルのケルトン・スウェード(Kelton Swade)氏の手掛けるテレキャスター。ホームページには、Jバートン、Rフォード、Vギル等名だたるギタリストとの2ショットが。動画は、試奏のおじさんの気合いの入りすぎた右手親指と妙なビブラートが気になる。
■King Bee
テキサスのルイス・ヴァルカド(Louis Varkadoz)氏が手掛けるテレキャスター。ホームページにはフィニッシュ・カラーに関して「あの車の色」という情報が表になって掲載されており、興味深い。こちらも「フェンダーのヘッドシェイプは使わない」ということだが、頭の方の写真はほとんど掲載されていない。動画の主はパンクバンド、クレーのギタリストだそうだ。