![ibanez](https://stat.ameba.jp/user_images/de/2e/10101196060_s.jpg?caw=800)
上写真はイバニーズ製"コリーナ"風トリオ。モデルネームは、真ん中のモダーンが「#2469フューチュラ」、左のエクスプローラーが「#2459デストロイヤー」,エドワード・ヴァン・ヘイレンがギタギタにして使ってたアレですね。右のフライングVは「#2387カスタム/ロケット・ロール」となっています。当時のイバニーズは輸出専用で、神田商会向けOEM品はグレコ・ブランドで発売されていました。
フューチュラは、ヘッドこそ後のグレコGOなどと同様の形状に変えてあるものの,ピックガード・デザインやノブの配置は神田商会のモダーンと全く同じです。先の入手サンプルを元に制作されたのは間違いないでしょう。
![ibz futura](https://stat.ameba.jp/user_images/09/d1/10102152385_s.gif?caw=800)
![ibz futura2](https://stat.ameba.jp/user_images/2d/63/10102157542_s.gif?caw=800)
…かと思えば,ギブソン・ヘッドの個体もあったようです。ただし,トラスロッドカバーは3点止めみたいです。発売当初はギブソンヘッド,いろいろあって後に形状を変更したということかもしれません。1975年製とのこと。
背面もこれまた想像の世界。ノブ,トグルスイッチはなんと背面から仕込まれてるではありませんか! ピックガードは上から被せただけの飾りなんですね。座位で膝と接触する部分にはコンター加工までしてあります。「エクスプローラー等はフェンダーを意識してデザインされた…」というところからの連想でしょうか。これらは,コピー元のフェイク・モダーンがこういう作りだったのかもしれない。なかなか興味深いです。
ボディ材はアガチスらしく,着色によりコリーナっぽく演出してるようです。
![fake](https://stat.ameba.jp/user_images/f3/ed/10102161744_s.jpg?caw=800)
これもフェイク。アメリカで購入をもちかけられた人が,トム・マーフィー他専門家に鑑定を依頼した結果,偽物と判明したもの。
ヘッドはオリジナル風(ちょっと小さい)であるものの,ボディデザインは上記イバニーズと同じです。コピー品を流用した改造ギターかもしれません。
![defil](https://stat.ameba.jp/user_images/c1/9a/10102150548_s.jpg?caw=800)
こちらは、デフィル・コスモス(DEFIL KOSMOS)。80年代のポーランド製コピー品。
ヘッド形状が違ってたり、デタッチャブル・ネックだったり全体に再現力に乏しいので、これを本物と間違える人はないだろうね。大きめのピックガードやノブの配置はイバニーズに似てますが,ギブソンのリイシュー(reisue/再発行)発売後のコピーモデルのようです。でっかいピックガードは工程を簡略化して見栄えをよくするためのものでしょう。
最後におまけ,本家ギブソン・モダーン。
82年のリイシューはコリーナ・ボディながら,赤,白,黒といったカラーモデルもあったようです。
![mod2](https://stat.ameba.jp/user_images/56/40/10102149135_s.jpg?caw=800)
![mod3](https://stat.ameba.jp/user_images/4c/d7/10102149137_s.jpg?caw=800)
![mod1](https://stat.ameba.jp/user_images/46/69/10102149134_s.jpg?caw=800)