ちょっと面白い研究発表があったのでご紹介。

 

白髪とメラノーマの関係。

 

 

 

白髪は老化のサインとされ、嫌なものよね。特に女性にとって。

ところが髪の毛に色をつける色素幹細胞の老化が、メラノーマの発生を抑制してることがわかったらしい。

 

放射線なんかのストレスで色素幹細胞のDNAの二重鎖(ネジネジしてるあれ)が切断されると、色素幹細胞の老化によって、毛包(毛が生えてくる根本の袋)から排除される=白髪。

 

でも、発がん物質や紫外線ストレスを受けた色素幹細胞は細胞の老化を抑える働きによって、がん化リスクを排除することなく毛包にとどまってしまう。

 

その辺の色素幹細胞の選択は、運命という単語を使って説明されている。ストレスの内容の違い? いやそんな単純なものではないみたい。理系における運命…なかなか興味深く哲学的だわな。

 

https://research-er.jp/articles/view/148882

(追記;運命という単語を多用していたのはこちらの元記事。プレスリリースの方)

 

そして、白髪が大量に回復する現象は、メラノーマの警告サインという症例報告もあるとか…ここ怖っ。

安易な若返りはすべきではないという結論。そしてその一方でこんな記事も出てきて…

 

 

まさに暗示的じゃない? 日本人の白髪になりやすいDNAの発見。

白髪になりやすいDNAの持ち主は、もしかしたらそれによってメラノーマ回避してるかもしれない。体内のはたらく細胞の努力を無にすることで手にいれる黒髪…。

 

 

ところで私が白髪染街道を歩むことになったのは、多分平均よりかなり遅く、50半ばくらいだった。これもすべて科学の力で説明出来てしまうのだろうか。

DNAは太古の昔から受け継がれてきたものだけど、私の亡母も白髪目立ってきたな〜って思ったのは、確かに50半ばくらいだった。結局白髪染めしないまま数十年後に老衰で亡くなったけど、最後は真っ白だった。

 

遺伝だろうと単純に考えていたけど、何かもっと深い理由があるんだろうな…と思った記事だった。

 

 

 

気になる本のご紹介。明治時代薩摩藩で下級武士の娘として生まれた主人公の一生。全編薩摩弁炸裂で、読みながらものすごく叱られている様な気分になる(笑)不思議な小説だ。

女がいかに一本筋を通して生きるのか、気迫と熱量に圧倒される。

「そもじ!」は、はいっ的な。