アッサリ終わったわね…時代は巡る…。
患者さんとともに創るメラノーマ治療の新時代
患者・市民参画が、新薬開発などに非常に大事だという話。
PPIをちゃんと使いこなしてる研究者はいるのだろうかとこっそり思うのよ…機会があってPPIの無料セミナーに出てみて思った
メラノーマ治療〜変わったこと、変わらないこと〜
・年間2500人のメラノーマ患者がいる。
・メラノーマの分類が新しくなった。これはいずれ正式なのが出てくると思う
・現在は腫瘍切除は最小限。どれだけ深いメラノーマでも切除のマージンは2センチ程度。
・術後補助療法が2Bからになったのでリンパ節生検もしない場合が増えてくるのではないか。
・mRNAワクチンは第3相中で日本も参加。いいぞいいぞ〜!
・レラトリマブは未承認…安全性試験が足りてない。…だ、だから???
・術前薬物療法の見通しで決まっているものはない。切除不能のメラノーマならステージに関係なく保健治療として初手から使えるけどね! ほら外陰粘膜(略)
・薬物治療の止め時で決まってることは無い(ただし途中、休む、緩和、という期間があっていい)。
・少なくとも腫瘍がなくなってから6ヶ月以上は薬物治療は続ける方がいい(アメリカの意見)。
質問コーナー
<転移について>
・脳転移は、症状がない人は併用療法が効く。
・脳転移は、放射線と薬物など、現在では治療の組み合わせで平均11ヶ月の余命。もちろんもっと長く生きられるという解釈。
・肝臓転移は割と大丈夫なことが多い。胆管とかに来ない限り。
<薬物治療について>
・薬物治療中の男性の子作りについては不明。投与前と後だけ禁止、という意見も。
・分子標的薬の効き目の時間的な限界がある例は多い、が限界が無い患者もいる。始めた段階で転移量が多いと効かなくなる時間が短い。転移臓器が二種類まで、LDHが正常だと長く効く傾向。
・術後補助療法はICIと分子標的薬のどちらを選ぶべきなのかは、はっきりとは決まりがないが、白人の場合は選択する割合は同じくらい。副作用と費用の違いがあるので、そこはよく話し合って決めるべき。
・薬の止め時…他に何か理由(副作用や費用)があればフェイドアウトしてもいい。ソフトランディングで。ただし厳格なフォローアップは必要。止めてからの再発の際、また同じ薬が効く可能性が高い。白人の場合、半年〜2年くらい継続とそれ以上の場合、再発や余命はあまり変わらない。
<検査について>
・画像検査の間隔が短ければいいわけではない。転移の場合、1、2ヶ月早く見つかっても治療に影響はない。原発が出てからの時間経過、最初のステージ等色々な理由で検査の間隔は決まる。
・施設によって、設備に差があるので出来る検査も色々である。
<サプリについて>
・フコイダンなどのサプリにお金を使うならそのお金で好きなことをした方がいい…どうしてもそれがやりたいことなら止めないが。
・サプリのせいで肝障害が起きていて、すぐに治験に入れなかった例も。
・飲んでいるなら主治医に言うべき、相談すべき。
・小林製薬の紅麹問題の今、サプリには慎重にならざるを得ない。
<その他>
・飲む紫外線予防は結果のデータがない。
・人体では糖代謝はがんには影響しないというデータがある。食べる物は関係ないというのは私の強い主張…メラノーマだもんね。むしろ食事内容に制限かけてストレスためる方がよほど悪影響があるのでは
・日本人のメラノーマに遺伝性はあくまでも無いという前提。白人は遺伝性はあるという報告。日本では親子でメラノーマが数十年に2例。兄弟でメラノーマなのは遺伝性ってより環境の影響ではないか。
・神経線維腫症。白人の研究では、1型が合併しやすい病気の中にメラノーマが入っている。過剰に心配する必要はないが、色素斑には気をつける。
ざっとまとめてみた。とりこぼしはごめんなさい。
今回は質問数がとても少なくてびっくり。44%も初参加の方がいたのにね。
自分のことを話さずに他の人の病状を知ることが出来るので、私は質問コーナーがとても好き(笑)。同じ様な人、多いんじゃないかなあ。情報共有の一環だと思うのよ。特に現在進行で闘病中の人にとってはね。私は、ここで自分の情報出してるからああ
Tセンセは柏から参加。画像枠を独り占め(笑)。元気なかったなあ。質問が少なかったせい? 別に僕が答えなくても、とか思ってた可能性…中央のゲストの面々の重さ(笑)無理もないけど…推してる私はちと残念…
主催者の方々、先生たち、視聴のみなさま、お疲れ様でございました。