11月14日(土)のセミナーは14:30から約2時間半。
NCCからは山崎先生、緒方先生。大阪国際がんセンターの爲政先生。そして初参加の静岡県立がんセンターの清原先生(一番の先輩)。ああ柱が大勢…
前半の、山崎先生によるメラノーマの新しい治療情報等の部分は、そのうちネットで見られるようになると思う(そういう記述が見つからなかったけど、きっとたぶん)。
その講義の要約に、後半の質問事項で出てきた情報も加えてまとめてみました。
文中の省略語として、ICI=免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ・キイトルーダ・ヤーボイ)
タフィメキ=タフィンラー・メキニスト
ビラメク=ビラフトビ・メクトビ
ICI~現在わかっていることは
・一度効果が出れば長期間持続すると考えられる。
・単剤で効き目があるのは、日本では25-30%。粘膜はもうちょっと悪い。
・新しい効き方として、ICI+放射線はとてもよく効く。
・単剤で4年生存は半分以上。再発無し。
併用療法
・併用療法の副作用では、日本人は肝機能障害が多い(白人は下痢)。命に関わるやつの代表は、重症筋無力症と心筋炎。
・最近、4回やりきらなくてもいいのでは? という知見が出た。日本では平均2.4回で成果が出せている。
デメリット
・効き目は、単剤では3ヶ月ほどかかる。併用だと1ヶ月半くらい。
・副作用が持病になったり、それで死んじゃったり。
・副作用を知るバイオマーカーがわかっていない。ICIのバイオマーカーについてはまだ希望しても今すぐはできない。実現段階に至っていない。臨床研究は行われるらしいが…。まだまだ実験レベル。
・副作用は全身多岐に渡るので、使用する医者がそれをしっかりわかっていることが大事。
・副作用の出る時期は、最初の3ヶ月間がゴールデンタイムで、多くの人がここで出る。中には遅発性のものもあるけど、1年間出ないで安定しているならだいたい大丈夫。
・重篤な副作用でいったん休んだ後で再開は可能。そのまま(薬を変えずに)効く可能性もある。
続きます