何度か書いているが、私の局所の診察は、診察台に仰向けになって足をひし形に広げる格好。いかにも不安定なので、手術はどんな格好でするんだろうか、というのがずっと疑問であり心配でもあった。
「先生、手術の時ですけど」「うん?」「私は、どんな手術台に乗るんでしょうか」「(笑)初めて聞かれた!(笑笑)」
外陰部手術を受ける他のみなさんは、気にならないのかしら…。
そこで説明を受けたのが『砕石位(さいせきい)』である。婦人科の診察室の椅子に座った格好になるための、専用の器具があるのだって。
あまりにヘンテコな名前だったので、あとで検索したのだが、砕石位の名前の由来は、狭い坑道で採掘をする人の格好に似てるから(笑)。
手術台の上に乗って麻酔をされて、麻酔が効いた後で、スタッフ達が私をその器具に装着し、手術後にそれを外す、という流れになるらしい。エコノミー症候群防止の為のふくらはぎのマッサージ機も付けるのだそうな。1時間足らずの手術だけど、術後も安静が必要なので予防の為に。マッサージ機がどんな具合か、ちょっと楽しみ。
ともかく眠っている間に、ガバッと大股開きになるのね。筋弛緩剤を投与するとか聞いたことがあるなあ。それなら身体が硬い人でも大丈夫? 今度の麻酔科の診察で聞いてみよう。
今日は術前検査の日。採血は少し多めで4本、尿検査、単純レントゲン撮影、心電図。そして診察だった。
診察前に、久しぶりに看護師からの事前聞き取りがあったので、ここぞとばかりに細々と2週間の体調を説明。
・目が覚めるほどの左手親指根元の痛み(2回あった)
・下痢と便秘と腹痛
・重力が辛いほどの倦怠感(1日半で治った)
・お腹にちょっとだけ出た蕁麻疹(ひと晩で治った)
・体のかゆみ(1度だけ)
・口の中の粘膜が荒れて、熱いものや刺激物が少ししみるようになった
などなど。でもまあ、副作用のグレードで言えば、全てグレード1レベル。あくまでも”ほんのり”なのだ。
案の定、T医師には「ま、全般的に大きな問題はなさそうですね」ということで。
そういえば、今日は血液検査の結果を希望してもらえたのだが、T医師、ふと思うところがあったらしく、
「あれっ、いつも結果、もらってましたっけ?」「いえ、私が言い出した時だけ…」「(笑)そうですか。わかりました!」「(笑)」これで、次からは黙っててもくださるだろうか。いや、また忘れている気がする(笑)。
デキモノちゃんとってんげり計画は、あくまでも姑息的だけど、せっかくだから腫瘍として盛り上がっている部分は全部取りますよ、と。左側の粘膜である小陰唇から皮膚の大陰唇にかけて紡錘形でさくっと切って、縫い合わせる。
「ま、そこは任せていただければ一番いい具合に、上手に出来ると思います。綺麗に取りますよ」
すごい自信だ。感動すら覚える。パジェット病という、外陰部のあれこれをごっそり取り去らねばいけないがんの手術を、ひと月に何件かやっているというから、やっぱりT医師は外陰部を知り尽くした名人なのだな。と同時に、皮膚科は外科系ということを改めて思った。
今日の点滴待ち時間は短そうだったので、最上階レストランで本日のランチ(肉じゃが定食)。うーん…まあまあ。
食べていたら、数人のレジデントが出入りしているのを目撃。へええ、医師もここを使ったりするんだな。あとは、入院患者が面会の人とランチ。平日の面会時間は13時からだから、時間外はレストランで会うという裏技。なるほどお。お昼時は、さすがに混雑していた。
さて、オプジーボの点滴。なぜか先端医療科のナンバー2が目の前をウロウロ。ちょっと若い看護師が慣れない手つきでルートを確保したのだが、それを後ろに控えて見つめている。わざわざベテラン医師が見守る看護師の新人研修…とも思えないし、何だったのだろう。私の他に、2人の患者に同じことをしていた。真相は不明。うー、気になるじゃないか。
ベテラン看護師に、砕石位の話をしてみたら驚いていた。
「変な名前だなーとは思っていましたけど、初めて由来を知りました(笑)」
豆知識の逆伝授。たまにはこういうことがあってもいい(笑)。
来週の火曜日、連休明けに麻酔科と皮膚科の診察予定。故に、今日はデキモノちゃん観察はなかった。