昨夜9時過ぎに、固定電話が鳴った。

こんな時間に、しかも固定とは珍しいな。夫が取って話し始めた。

 

「あー、先生、こんばんわー」← 今、我が家にとっての”先生”イコール医者!

「ごぶさたしています」← 夫はT医師と3ヶ月近く会っていない!

そして本日木曜日は、がんセンター皮膚科のカンファレンス(症例検討会)の日!

あまりにも符丁がビシバシ合いまくって、心臓バックバク。

な、何だというの…神様…。

 

 

結局、別の先生だった(笑)。ふう~。

”先生”という呼称は、世の中では思っているより適当に扱われている気がする。何しろこんな私ですら、仕事をしていた頃、そう呼ばれていたことがあるほどだ。

wikiだと、もっと限定されているな。教師、医師、士業、政治家、小説家など。

面白かったのは、goo辞書にあった”親しみやからかいの意を含めて他人をよぶこと”という記述。ああ、言われてみれば…。ニャンコ先生?

もともとの意味である年長者への敬称という使われ方は、もう今の日本ではされていない。

 

私は割と言葉に縛られてしまうタチなので、先生と呼んだ以上、タメ口なんて絶対に無理。それでふと思い出したけど、先生と呼ばれている人同士は、経験年数無関係でともかく先生付けで呼び合っているような。あれは自分の仕事へのリスペクトなのだろうか。先生、先生と言い合いながらタメ口って、私としてはちょっと不思議な光景だ。

だが、そうやって先生と呼ばれ続けることで、”先生”としての資質を身につけていくのだろう。言霊。

先生と、先生以外の人達で構成される社会。身に付く資質が、本当の意味での”先生”であることを、先生以外の私は願っている。