今日もまた、2回目同様に採血は皮膚科外来で。

1ヶ月に1度、研究用にちょっと多めに採血をするのだ。ちなみに今日は試験官で8本。うち3本くらい小さいやつだった。

「新薬の研究に役立ててもらえば…」「そう言ってもらえると…今、医学は日進月歩ですからね」「自分に還ってくるかなあと」「まさにそうですよー」

採血しつつ、看護師とおしゃべり。心底、それを願っている。

 

10時前に採血で、呼ばれたのは11時10分くらい。あー、今日は病院が混んでるんだな。前回も前々回も50分くらいだったのに。

ところで、10月9日に突如左手首に小さいコリコリとした何かが皮下に出現して、それを看護師に告げてあったので、まずそこから。

見て、触って、「あ、これは問題無いです!」…多分、2秒くらい(笑)。T医師の診断、AIより速いんじゃないだろうか。

「な、何なのですか」

「手首の関節のところの骨が、肥厚してるだけですよ。たまにあります。がんとは全然関係ないんで(笑)」良かった~。

デキモノちゃんの根元が柔かくなってきた話をしてみると、いつもより熱心に聞いてくれている様子。そろそろ観察も、薬の効果が出始めるかもしれないからってことかな。

 

カーテンの中で脱いでいたら、30秒くらいで「準備出来たら声かけてくださーい…」と言われる。せめて1分待って(笑)。先生は、パンツとズボンを同時に脱ぐから10秒かもしれないけど。

例のごとくしげしげと、しっかり広げて観察。全レジデントは、T医師に会陰の扱い方を学ぶべし。

「膨らんでないかな~」とつぶやきながら、リンパ節転移を診るため鼠径部を左右2回ずつほいほいっと押して終わり。この触診と診断もAIより速いと思う(笑)。

 

で、服を着ている途中でカーテン越しに、

「cbeyさん、その腫瘍、やっぱりいつか取った方がいいと思いますよ」

それを言われた私の頭の中は、

・オプジーボが効いてデキモノちゃんがなくなる可能性は無いってことかyo!!

・簡単に言うけど、全身麻酔だって前に言ってたし、切られて痛い思いをするのはこっちなんだyo!! ここの痛みと感触を想像するのは、男には無理なんだyo!!

・回復に何週間くらいかかるんだyo!!

・腕を疑うわけじゃないけど、デキモノちゃんを取ったことで病気が悪化する可能性は無いのかyo!!

などなどが一斉に渦を巻き、あたふたと何を言うべきか考えを巡らせた。

「でも先生、前に、切るなら腫瘍だけじゃなくて結構ごっそり取りますけどねっておっしゃって…」

「いや、ごっそりは取りませんよ。ただ、病気と闘うにあたって、取ってしまった方が楽じゃないかと思うんで…」

えええ~と難色を示し、黙る私に、T医師がふと別の話を。

「あと、治験も進んでて、腫瘍溶解ウイルスと抗PD-1抗体を組み合わせてってのがあるんですよ。僕もやっています」

ウイルスを腫瘍に打ち込むっていう治験。中央病院で、T-VECの治験をやっているのを、私は治験情報のHPを見て知っていたが、あれは粘膜部の腫瘍は不可だったはず。と思って今調べてみたら、T医師達が、ついこの前ドイツで発表してきた第Ⅱ相臨床試験があった! 粘膜部も入ってる~!

 

「…でもまあ、まだ、治療は始まったばかりですしね」

ですよね! とりあえず時間稼ぎしたいのが今の私の本音。その猶予はあると思うのだが…。第Ⅱ相だと、まだまだ先だなあ。第Ⅲ相で勧誘来るかな? ステージⅡだと来ないかしら…。

 

終わりそうな気配で、つまらないから、やっぱり軟膏の話をしてみた。

「軟膏なんですけど」「ああ! どうでした?」反応が良すぎ(笑)。

「塗り心地は申し分ないんですけど、その分、流れ落ちてしまうという…」T医師、激ウケ。

「あー(笑)! そうかあ、まあそうだよなあ(笑)。どうします? 塗り心地をとるかどうか」

「まだあるので…いいかな?って」「わかりました。またそうやって聞かせてください!」

なんなんですか、この軟膏愛は(笑)。またひとつ、私は皮膚科医というものを理解したのだった。

 

点滴はやっぱり激混みだった。1時間半待ちと言われたけど、2時間待った…。ここの部分のシステム改善求む。アプリとかで、あと10分、みたいにわかるようにしてくれたらいいなあ。

最上階レストランで、カフェインレスコーヒーを飲めることを知った。今度行ってみよう。あと、セブンイレブンにデカフェをお願いしてみようかな。病院だし、需要あると思うんだけどな。

 

付記。「オプジーボのアレルギー止、なぜ皮膚科だと入れるのか」を聞きましたが、記事に書くのはどうかなと思い、載せませんでした。知りたい方がいらっしゃったら、アメバのメッセージでご質問ください。別に深刻な内容ではないです。