たまには美味しいもの。

 

オプジーボ初回投与の退院日は、築地市場が最後の日だった。

人混みに揉まれながら一応見学していたら、「おねーさん! これは大間のまぐろよ。三越なら七、八千円するけど、そこにも出ないなー。一流料亭のコースん中くらいしかお目にかかれないまぐろよ。今日は最後だから倉庫のもん全部出しちゃった。本当のお買い得よ!」と立て板に水の語りを聞き、覗き込むと、確かに素晴らしいまぐろが。赤身のサクと中とろの塊のセットで二千円!! 買うしかないだろと購入。

そして後日、赤身を漬け丼にして食べた。レシピはどこかの和食の料理人のやつ。

人生で今までに食べた事がある、既知のまぐろの赤身の味ではなく、脳がエラーを起こすほどの美味だった…。本物の赤身は、鉄臭さゼロ。旨味だけ。いまだに舌が感動してて、もう他で赤身を食べる気が失せてしまっている。これからの人生、どうしたらいいのだ…。

 

スーパーで半額になってた生筋子で作った、今期初のいくら。これも丼というか、お茶碗。レシピは白ご飯.comより。やや辛目で、自分がいつも適当に作るものより美味しかった(笑)。

 

オプジーボ3回目前に食べた、穴子のお重。芳野。ばかしあいは焼きと蒸しが両方乗っているのだけど、これは蒸しのみ。私は蒸し穴子の方が好きだな。ふっくら柔らかで臭みも無く、たれも甘過ぎず。ご飯には山椒の実の佃煮と大葉が混ぜ込んであるという心憎い気配り。なぜかわさびが良く合う。

 

こちらは本日の独りランチ。散歩の途中でタイ料理のグリーンカレーセット。スープにライスヌードルが入ってて面白い。ここのタイ料理はかなり美味。あまり日本人に媚びすぎていない、それでいてちゃんと日本人でも美味しいと思える味。タイも米食だからかなあ? 確かにパン食文化の国の料理は、思いも寄らない味付けだと思うことがある。

 

本当に美味しいものを食べている時は、頭の中がそれで100%! メラノーマの居場所はない。幸せごはん、また溜まったらご報告します。