これは、通常の皮膚科診療ではあまり関係ないことだが、私の様な疾患だと非常に重要な問題である。

 

たびたび記してきたが、皮膚科には産婦人科にある診療椅子が無い。ソコを見つめる医師とベッドに横たわる私、ガチンコ勝負になる。なので、天井を見つめる様にしている。そして私は毎度、婦人科の椅子の間にあるカーテンを考案した人はノーベル賞に値すると思っている…皮膚科のベッドの上で(笑)。

 

何しろ、服をどっさり抜いで横たわる患者がデフォルトでない故か、まず、脱いだ服を入れておくカゴが無い(私が現在お世話になっている診察室の話)。壁際につけられたベッドの周囲はカーテンで閉じてもらえるけど、あたふたと布を揺らしながら、下半身を裸にしなければならない。しかし、そう考えると婦人科の着替え場所って、かなり恵まれた条件なのだな…過去にそれを設置したのは看護師かも。

1度目は勝手がわからずに、服をベッドの足の方に畳んでおいたが、下を診てもらうのだからそれは邪魔になる。2度目からは頭の横に小さく畳んで置いている。ナプキン付きパンツが顔のすぐ横に。準備段階から、ひとつひとつ、覚悟を突きつけられていくのである(笑)。

余談だが、がんセンター初診時の予診で写真を撮られた時のベッドなぞ、8畳くらいのガランとした部屋の隅にあり、カーテンも無く(笑)、出入り口のドアも「これ、閉めちゃいけない決まりなんです~」と言いつつ、女医さんが一生懸命に隙間がない様にドアの周囲をカーテンで囲ってくれて、その上での丸出しであった。

ところで、患部の生検をされた時、T医師は腰を屈めたり、しゃがみ込んだりで、自分の目線の高さを患部に合わせていた。それでメスを使うって、何なのっていう。実は医師にとってもなかなか大変な診療状況なのだ。

 

さて、本題に。

必ず下半身を裸にしなければならない前提で、貴女は何を着て行きます? 何を履きます?

今までは夏なので、裸足で履いても許されるかなとイケてた靴も、これからはストッキングやタイツが必要な季節だ。だが、あの診察室で、それをぐりぐり抜いで、またぐりぐり履く余裕などあるだろうか(反語)。ひざ下ストッキングなら脱ぐ必要ないのでは?というツッコミは却下です。あれを履いたまま、足を広げてって、私には無理…ほんの少し残る女ゴコロ的に。

今は早々に見切りをつけて、スニーカーやフラットシューズ(ソックスでも許される様なデザイン)などで通う日々だが、そうなるとボトムはパンツ(ズボン)一択。これからはショートブーツかな。ロングブーツを脱ぎ着する余裕など(略)。

そして、上半身の服の裾もなるべく下の方まであるとベスト。タオルが用意されていない時もあるからね! タオルが無いと、恥丘がコンニチワしちゃうので、気持ち的にとってもイヤ…。選べるデザインはどんどん狭められていく。

アンタ何しに病院に行ってるの?って人もいるだろうけど、私はがんになって決心したことの一つに、QOLを落とさないということがあるので、そこは諦めない。ましてや、病院帰りにあれこれ寄りたい様な、こんな都心通いで。楽しまなければ損ではないか。むしろQOL向上を目指す。例のオプジーボのアレルギー止だって、慣れてくればきっと買い物などの余裕も出てくるはず…!

 

診察で、上半身を診せる必要がある人もいるだろう。その人は絶対にブラを買い足しているに違いない。QOL的に、ある意味羨ましいぞ。

だがしかし、私は何を買い足せばいいのだろうか…。靴下屋をフラフラと。中年女の悩みは尽きない。