初回投与の流れのまとめ。

 

採血で体調の最終確認。

当日、先に点滴の針を入れて固定しておく。薬剤師による事前説明。

投与前に心臓の小さいモニターを装着。身体に3カ所貼って指先を挟むやつ。

 

アレルギー止+生理食塩液/15分

→生理食塩液/15分

オプジーボ(新規格の一律240mg)+生理食塩液/30分

→生理食塩液/15分

オプジーボ投与終了から30分後

 

の部分が体温と血圧測定。

 

間違っていたらすみません。でも頻繁に測定していたのは確か。

点滴は機械で管理されていて、終了もしくは終了間近になると「ピピー・ピピー・ピピー」という電子音が流れるので、ナースコールでそれを知らせる仕組み。

オプジーボを扱う時は、看護師も簡易ながら武装状態だった。

その後、医師が体調確認。再び薬剤師が事後確認と副作用の注意喚起。

 

ちなみに、私は局所のメラノーマ以外は、年齢相応に健康体である。血液検査も問題ない。にも関わらず、ここまでの事をするのである。それがオプジーボ初回投与というものなのだ。

 

副作用については以前、こちらにも書いたが、もう一度書いておく。

T医師に説明されたこと。

・甲状腺機能障害は、今はいい薬があるので大丈夫

・ちょっと困るなーというのは、間質性肺疾患・重症筋無力症・肝機能障害・1型糖尿病

・程度によるけど、これもなーというのは、大腸炎

数多い副作用の中で、これらを説明されたのは、比較的よく発症するからだと思う。

もっと詳しく知りたい人は、是非ともオプジーボのサイト(小野薬品)に行って読んでみて欲しい。

がんで死ぬか、副作用で逝くか、大げさに言うとそんなレベルの副作用だってあるのだ。

薬剤師の姉さんが言うには、副作用はいつ出るのかがわからないと。これ、かなり厳しい話だ。いつまでも安心出来ないということなのだから。1年後に出たりもするらしい。

そして、万が一体調が変だなとなったら、町医者ではなくてすぐこちらに連絡して欲しい。医師にすぐ来るように言われたら、入院準備をして来た方がいいかもって。

 

再びT医師の話。

「確かにそうですけど、まあ、それも程度があって」

「一回や二回の下痢なんてどうってことないし…問題は、明らかに変だなって思う時です。あれ、身体に力が入らないぞ、とか、非常にだるいなとか」

そう、オプジーボ投与前に言われたのだ。今の体調をしっかり記憶しておいてください、と。それが私の比較基準になるのだから。オプジーボ投与前の身体とは、サヨナラをしているということだ。

 

病気を治すのは医師だけど、病気の症状を伝えるのは患者本人だ。医師にとって、そこから得られる情報が大変重要であることを、私はがんにかかって初めて強く意識した。いい大人が何言ってるの、という感じだけどね。