何歳になっても、他人の前でパンツを脱ぐのは苦手だ。

得意な人はそうそういないと思うけど。

ましてや相手が男だとなおさらに。

これはもう女としての自衛本能なのだと思う。

どう割り切っても、最も無防備な格好なのは確かなのだから、そういう意味での防御反応は常にある。

理屈でそれを抑えて納得している…つもり。

 

この病気になって最初のクリニックから、もうノンストップで男性医師の前でパンツを脱いで来たが、地味にQOLが削られるのは確かだ。

それに気づいたのは、がんセンターで久しぶりに女医に当たって、丁寧に優しく扱ってもらった時だった。

おお、なんだかものすごくほっとする…。

その後診察室の手技の時も、ヘルプの女医と看護師と私、みんな女。主治医が黒一点で仲間はずれ。

生検後、何を患部に当てておくかというので主治医は「パット」と言うけど、どうやらナプキンでいいらしい。

主治医が消えた後、女だけで「これで大丈夫かしら?」「いいんじゃない?」と私のパンツに装着してあるナプキンを見てワイワイと話し合った。とても気楽であった。

 

世間では、女医は必要ないという馬鹿な主張がちらほらあるけれど、患者からすれば絶対に必要だ。

医師の圧倒的多数が男だから見えてこないだけで、男にも男にしかわからない事情があるだろう。

医師の圧倒的多数が女であったら、とっくに男は声を挙げて社会を変えているはず。

でも男は、女に見せることで興奮する輩もいるからなあ…いかん、ずれて来た(笑)。