土曜日の電話の後またもや検索をし、自分の病気はやっぱりメラノーマだなとあたりをつけた。
最初のクリニックの先生、あなたの40年の医師人生で2例目に当たりましたよ…。
そして、どう検索をしても予後不良の単語が。
メラノーマはがんの中でも特に性質が悪いのに、その上さらに希少かつ予後が悪い粘膜部で、おまけに外科治療ではQOLの維持が難しい箇所。どれだけ悪条件が重なるんだという…。数ヶ月で亡くなっている例もちらほらと。
諦念、という言葉が思い浮かんだ。
さて皮膚科で診察。今日告知があるだろうと、夫が付き添ってくれた。
皮膚科に婦人科みたいな診察用の椅子があるのかな?と不思議に思っていたが、やっぱり無くて、狭くて薄暗い個室の診察ベッドの上で準備をして待つ。この部屋は医師側の配慮だろうな。
30代の医師と看護師が登場。軽く問診をした後で、寝転んで膝を立て両足を広げた。
会陰を引っ張るな会陰を(笑)。痛いってばよ。
でも婦人科より相当丁寧に触ってくれて、そこは安心だった。
ゼリーを塗ったカメラを少し入れて膣の中を撮影します、と告げられる。
そうそう、こういう直前のひと言の有無で全然違うよねえ。看護師もなんだか優しい。
まったく婦人科ってのは…。
そして足の付け根のリンパ節の触診。ああ転移を診てるんだな…。右足側だけ触って終わった。
押されて痛かったけど、それは私の股関節が硬いからだろうなと推測。
その部屋を出て中待合室のベンチで、夫と休憩。
すると目の前の部屋から電話の会話らしき大声が聞こえて来た。先ほどの医師だ。相手は私に直電をくれたH医師らしい。
「メラノーマ」「有茎性の」(自分のできものの形を調べているうちに、この単語も知り得ていたので聞き取ってしまった)「いいえ、生検はもうしません」「膣の中まで広がっているのでこちらでは見られなかった」「手術出来るかどうかこちらでは判断出来ない」「婦人科で手術出来ないというなら、こちらで責任もって引き取ります」
といった内容。先生、声、デカすぎ(笑)。間接的告知3回目(笑)。
皮膚科受診前にちょっとした問診票で、「がんの告知を望みますか?」という質問事項があったが、私は当然YESにマル。NOだった人がここに座っていたらどうするんだろう、とふと思った。