今年見た洋画3作目、「クライム101」をようやく見てきました。ちなみに、今まで見たのは、「コート・スティーリング Caught Stealing」「MERCY/マーシー AI裁判」。忘れないうちに書こうと思います(汗)。
オフィシャルサイト:
映画『クライム101』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ
このポスターが一番映画を表現しているように思われます。
概要:西海岸のハイウェー101号線沿いに多発する宝石強盗事件。鉄の掟を厳守し痕跡を一切残さない犯罪者。ですが、あるときから歯車が狂いだします。
スタッフおよびキャスト
監督:バート・レイトン
原作:ドン・ウィンズロウ
脚本:バート・レイトン
撮影:エリック・アレクサンダー・ウィルソン
音楽:ブランク・マス
キャスティング:アビ・カウフマン
デーヴィス:クリス・ヘムズワース
ルー(ルベスニック)刑事:マーク・ラファロ
オーモン:バリー・コーガン
マヤ:モニカ・バルバロ
ティルマン刑事:コーリー・ホーキンズ
アンジー:ジェニファー・ジェイソン・リー
マネー:ニック・ノルティ
シャロン・クームス:ハル・ベリー
感想
もし、映画評論家の淀川長治 - Wikipedia氏がご存命だったら、この映画を絶賛したんじゃないかと思います。
ちなみに50代後半から上の映画ファンは日曜洋画劇場の映画解説の淀川長治氏の「サヨナラサヨナラサヨナラ」で終わる評論の洗礼を受けているはず。あの方の深い見識に裏打ちされた解説は、映画の入口でした。
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以降 ネタバレです![]()
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この映画がすばらしいのは、現在のロサンゼルスの情景をもとに物語があって、それぞれのキャストが立っていることです。
まずは、金持ち向けの保険屋のシャロン。
彼女は資産家向けの保険セールスレディ。この保険屋さん、サービス内容よりも、保険の窓口にたっている人の魅力やセクシーさが命のよう。この豪邸!どれだけ資産家なんだか。そんな中、53歳という人生後半のシャロンはパートナーを先送りばかりされています。「彼女のガツガツしているところが、上層部は苦手では」という印象ですが、本人はわかっていないんですね。そういうところ、ハル・ベリーが好演
。
次にロス市警で働くルー刑事(マーク・ラファロ)
この方は実直な捜査と推理はあの刑事コロンボを彷彿とさせます。刑事コロンボは「うちのかみさんがね…」が名セリフですが、ルー刑事は仕事も家庭内もうまくいっていなくて、奥さんに浮気されて、自分から家を出ることになります。そして、仲間の不正を目の当たりにし、ロス市警をやめたなくなっている人です。でも、自分を信じて、宝石泥棒を探し続けます。
謎の男、デービス(中央)
鮮やかに痕跡を残さず、宝石を盗みとる宝石泥棒。計算されたそれはまるでルパン三世。何よりも、極力人殺しはしないことを鉄則にして運び屋をやっていることです。彼自身はまるで空虚です。本気で気になった女性マヤには「私は何もあなたのことを知らない、家族の写真すらない」と言われるくらい、視聴者の私たちには何も情報がありません。
シャロンが相手にしている資産家の豪邸と対比されるのは、まずしいロスの街並み。あちらではバスは貧困者が乗る乗り物です。ルー刑事は映画冒頭の犯行で車の中についた血液のDNAから、デービスの生い立ちを洗い出し、彼の里親までたどり着きます。そして、最後の事件の日、宝石の運び屋と入れ替わったルー刑事とデービスの会話が印象的。
「あんたがマックイーンのファンなのはばればれだよ。最高傑作はどれだと思う? 『ブリット(Bullitt (1968))』、『大脱走The Great Escape (1963) - IMDb』、それとも『ゲッタウェイThe Getaway(1972) - IMDb』」とルーがいうと、デービスは「強いて選ぶなら『ブリット(Bullitt (1968))』だね」
実は、彼が自分で持っているのは「ブリット(Bullitt (1968))」でマックイーンが乗っていた緑のムスタングと同じ車種。
映画の最初のカーチェイス、ロケ場所の違いはありますが、マックイーンのカーチェイスに似ている感じです。このセリフから、デービス(実はジェームズ)の仮面がポロポロ剥がれ落ちていくんですね~。
配役の妙でなのか、「哀れなるものたち」「Micky17」のマーク・ラファロなので、どうも一癖、ひとひねりがありそうに見えてしまいます。 彼は伝説の刑事コロンボなのか、悪徳刑事なのか、最後まで読めなくて、ハラハラします。彼に最後の決心をさせたのは、同僚の不正。「死人に口なし」とはよく言ったもので、発砲していないのに黒人の少年を撃ち殺してしまうんですね。そんなかんなで彼は調書がすむまで、謹慎をくらうんですが、たまたま、血液のDNA結果を受け取り燃える刑事魂で宝石泥棒をおいかけてしまうんですね。そして、ダイヤを偽物にすり替えて、死人に口なしでオーモンをすべての犯罪の犯人とし、ダイヤも金も守ったことにして【大団円】
。
※原作ではダイヤはすり替えていません。
スタイリッシュなようで最後は弱み全開のクリス・ヘムズワース、どっちに転ぶかわからないマーク・ラファロ。それぞれの絡みが素晴らしい映画です
。久しぶりにハリウッドくさいハリウッド映画を見た気がしました。
夏目漱石の作品読んだことある?
→あります。真剣に読んだのは「吾輩は猫である」「こころ」「夢十夜」。
だけど、ほとんど忘れました。
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