4月22日 東京国立近代美術館70周年 記念展「重要文化財の秘密」に行ってきました。ここに展示されているのは、必ず、図画の時間、教科書で見たことがある絵ばかり…。

 

 昨年夏にあった東京藝大の美術展のときは、けっこう空いていたので、今回も同じような感じでいったら、かなり並んでいてびっくりしました。

 

 

「重要文化財の秘密」 問題作が傑作になるまで 公式ウェブサイト (jubun2023.jp)

 

 

展覧会は以下のような条件で撮影ができるので、後々の自分のメモのために撮影してきました。

 

40Mの大作横山大観の「生々流転」

一滴の水が川となり、海の荒波となるまでを描いています。以下の動画は公式の動画です。

 

 

 

 

今村紫紅 「近江八景」

東京国立博物館蔵

 

 掛け軸が圧巻。先日、芳年・芳幾展をみてきたので、時代の移り変わりを実感しました。

 

屏風は見る角度によって物語が違ってみえます。

 

下村観山「弱法師」

東京国立博物館蔵


「弱法師」は能楽の曲名だそうです。河内国高安の里の左衛門慰通俊は、人の讒言を信じて我が子の俊徳丸を追い出してしまいます。俊徳丸は哀しみのあまり盲目となり、弱法師と呼ばれて放浪します。
 

 通俊が天王寺で七日間の施行を営んだところ、その最終日に弱法師が現れました。我が子と気づいた通俊は、日想観(沈む夕日を心に留めて極楽浄土を想う瞑想法)を進めます。この絵で描かれているのは、その場面だそうです。
 

 

 夕日に向かい合掌する弱法師の表情を描くにあたり、観山は能の面打ちをしていた兄の清時から「景清」の面を見せてもらって、参考にしたそうです。

 

 

見えない目で極楽を見たのでしょうか。この桜を見ると、山手公園の桜を思い出します。

 

 

 

 

 

 

川合玉堂 「行く春」

 

 

 

 

上村松園「母子」

東京国立美術館蔵

 

江戸時代まで子供が生まれると眉をそって、お歯黒をしていたそうです。実際に松園がこの絵を描いたときは、その風習はなかったそうですが、あえて、その風習を絵に残したそうです。

 

 

 

 

 

安田靫彦 「黄瀬川の陣」 

東京国立近代美術館蔵

 

右は源頼朝、左は義経

 

 

 

安田靫彦氏は武具の研究家でもあったそうです。精密に描かれています。

 

 

 

そして遠いところに控えている義経

 

 

 

原田直次郎「騎龍観音」 

護国寺(東京国立近代美術館寄託)

 

描かれた当時は「まるでサーカス」と揶揄されたそうです。また、この龍は犬と鳥をモデルに描かれたそうです。

 

 

 

 

確かに「サーカス」といわれればサーカス。でも、荒れ狂う波間に見える龍、それに乗る希望が見えるような気がした1枚でした。

 

 

岸田劉生「麗子微笑」

東京国立博物館

 

音声ガイドではモナリザのようなアルカイックスマイルといっていました。

 

 

 

 

 

 

 

黒田清輝「湖畔」

東京国立博物館蔵

 水彩画のようなタッチだけど、やっぱり油絵。場所は箱根の湖だそうです。

 

 

青木繁「わだつみのいろこの宮」

石橋財団アーティゾン美術館蔵

 

※どうしても非常灯のライトが…

 

 

 

 

 

藤島武二「天平の面影」

石橋財団アーティゾン美術館蔵

 

 

 


 


 

新海竹太郎「ゆあみ」

東京国立近代美術館蔵

 

当時は裸婦像はNGだっそうで、ぎりぎり許される範囲でのエロティシズム。私はこの指と布の表現にびっくりしました。

 

 

髪型は奈良時代の女性のもの

この微笑み…。西洋の彫刻にない、慈愛に満ちた無表情…。感情がないというか、「なすがまま」「なされるがまま」の間にたゆとう言葉にできない何かを感じます。

 

 

 

 

 

■ご参考

 

 

 

 

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