気になるニュースのメモです。
(要約)
今年1月、中国最大級の不良債権受け皿機関「バッドバンク」華融資産の頼小民・中国華融資産管理元会長が収賄罪で死刑判決が言い渡され、3週間後には死刑が執行されました。
香港やロンドン、ニューヨークの投資家の関心事は、「華融資産が本土外で借り入れた232億ドル(約2兆5300億円)について中国政府が後ろ盾になるのか、あるいは債券市場で海外投資家が損失を被るのか」だそうです。
(抜粋ここから)
華融資産のドル建て債は最近、額面1ドルに対し約52セントという安値を付けた。中国国有企業ではこれまであり得なかった急落だ。同社が国内外の社債保有者に負う債務は420億ドル相当。ブルームバーグの集計データによると、そのうちの約171億ドルは2022年末までに返済期限を迎える。
華融資産管理、4月27日期限の債券は全額償還する計画-関係者
出典:bloomberg
(抜粋ここまで)
で、元会長が巨額の融資を受けてやっていたことは何かというと…。
(抜粋)
習主席肝いりの広域経済圏構想「一帯一路」に関係すると見せかけた事業にも資金が向かったとある国有銀行の幹部は話す。こうした情報を提供した2人は元会長がすでに死亡しているとして匿名を条件に語った。華融資産に融資慣行について問い合わせたが、これについてコメントはなかった。
(抜粋ここまで)
…!!!
ということは、南太平洋の埋め立てやら、尖閣島付近での居座りやらはここから資金が出ていたということでしょうか。
また、このような企業は華資産だけではないとのこと!!
(抜粋)
1つ確かなことは、華融資産は氷山の一角にすぎないということだ。国有企業は4兆1000億ドル相当の債務を抱える。格付け会社フィッチ・レーティングスによると、国有企業は20年に人民元建て債795億元(約1兆3300億円)でデフォルト。これは過去最大規模で、本土の不履行に占める国有企業の割合は前年のわずか8.5%から57%に急上昇した。今年1ー3月(第1四半期)には72%に達した。
(抜粋ここまで)
デフォルト…悪い言葉でいうと半沢直樹ふうにいうと「債務不履行」。893な言葉を使うと「借金踏み倒し」。
不良債権受け皿機関が巨大な債務を抱えているのですが、GDPは過去最高の伸び。
(抜粋)
中国国家統計局が16日発表した2021年1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比18・3%増だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で前年同期が6・8%減と初のマイナス成長だった反動もあり、四半期ベースでは過去最高の伸びとなった。
プラス成長は4四半期連続。新型コロナの影響がなかった19年1~3月期と比べても10・3%増と高い伸び率を記録した。ただ、前期(20年10~12月)比では0・6%増にとどまった。
(抜粋ここまで)
「ほとんどの企業が国有化されている国で、この現象ってどうなんだろう…」とひっかかっています。
とりあえず、232億ドルが踏み倒されないか、ウォッチしようと思います。