政府やマスコミからの情報で困ったのは「点」の情報しかないことです。ある時期までは「感染者数」の報道しかなくて、自分で感染者数から退院した人の一覧を作って「現在の感染者数」を出したりしていましたが、最近はそういうデータが主流になったのでよかったなぁと。
#やたら、検査数と感染者数のレポートだけして、その先を踏み込まなかった政府やマスコミは課題があると思います。
いまは、動線情報も必要じゃないかと思い始めています。例えばこんなやつ。
※見方は下のほうに詳細を載せています。
緊急事態宣言の延長が5月4日に決定しました。東京都のGWに入る前の感染データを比較すると、大きく伸びているのが世田谷区の+66名、新宿区の+54名、杉並区+42名、港区+37名、練馬区+34名、隅田区+31名のようですね。
出典:【東京都】新型コロナウイルスに関連した患者の発生について
「感染率」については公開データがないんですが、以下の記事で興味深い記事がありました。
現代ビジネス@gendai_bizコロナ感染、港区・世田谷区が多くて荒川区・北区・足立区が少ないワケ : https://t.co/dheSNyCWHU #現代ビジネス
2020年05月05日 06:01
(以下抜粋)
感染率1位の港区の平均年収は、約1100万円と23区トップだ。帝京大学大学院公衆衛生学研究科教授の高橋謙造氏は、実はこれが感染率の高さと関係しているという。
「港区は富裕層が多く、海外赴任や海外旅行からの帰国者が多い。また、六本木など近場の繁華街での濃厚接触も生じやすい。そうした人たちがウイルスを媒介している可能性があります」
港区に次ぐ新宿区について解説するのは、東京23区研究所所長の池田利道氏だ。新宿区は居酒屋の数が都内トップであることが関係しているという。
新宿区といえば日本最大の歓楽街・歌舞伎町もある。
「ホストクラブやキャバクラは客との距離が非常に近いため、唾液が飛び感染しやすい。さらにホストやホステスは職場の周辺にマンションを借りたり、寮があったりする場合が多く、新宿区の感染率が高くなるのです」(前出・高橋氏)
「アメリカのロスアラモス国立研究所は、1人の感染者から広がる感染者数は平均して6人だという研究結果を発表しました。若い人は行動半径が広く、活発に動くため、感染させるリスクも感染するリスクもさらに高まるのです」(前出・谷本氏)
「羽田空港の影響が大きいでしょう。品川と目黒は、京急線を通じて羽田からの外国人観光客の宿泊地となっているのです」
「流出率が高いということは、帰宅者により区外からウイルスが持ち込まれている可能性が高い」(前出・池田氏)
横浜市
相模原市(GWに入ってからはほとんで発生なし)
で、地図に多い地域にマークをつけました。
赤:20名以上発生している区
青:15名以上発生している区
橙:30名以上発生している市
★:鵠沼海岸
こうやって見ると、都内の感染地域(新宿、世田谷)から出ている特定の路線を利用している人が電車や駅からウィルスを持ち帰ってばらまているのではないかという仮説が心をよぎります。また、ポイ捨てされているゴミからも空気中に飛沫が飛んでいる可能性もあるかも…。
該当路線を使っている人はぴんとくると思うんですけどね…。
特に鵠沼海岸については、5月1日時点のデータを見ると感染拡大以前:1月18日から2月14日の休日の平均データよりもアップしています。
こういうことを考えると、移動の抑止のために感染者のマップ情報というのは効果があるのかなと思いました。下は高麗大学の学生が作ったアプリ「コロナアラート」。
出典:k-plaza.com
「コロナアラート」は、高麗大学のプログラミングサークルに所属する学生4人が立ち上げたサイトで位置情報(GPS)を使い、自分の近くの診療所や、感染者が訪れた場所を確認することができます。 診療所は水色の丸で「診療」と表示され、感染者が訪れた場所は赤色の逆三角に「確定」と表示されるので、ひと目で確認することができます。
出典:k-plaza.com
ただ、会社でこういう活動するときに残るデータが元で懲戒になっているケースがあるのを見ると(確かにそれに相当した人が懲戒になっているんですけどね)、強力な政府がその情報を握るのは、人権としては許したくないという思いがあります。
ところで、昨日、以下のような報道がありました。
ロイター@ReutersJapanアップルとグーグル、新型コロナ追跡アプリで位置情報の利用禁止 https://t.co/t1kXjcJtWx
2020年05月06日 01:50
両社は、プライバシーの保護、アプリを政府の住民データ収集に使わせないことが最重要の目標としている。
■参考情報
【川崎市】新型コロナウイルス発生状況(居住地・年代別)・検査実施状況