水曜日、10時からEテレの「又吉直樹のヘウレーカ!」を楽しみにしています。今日は「インフルエンザに何度も“とりつかれる”のはなぜ?」。
(紹介)
出典:NHK「ヘウレーカ!」
ウイルスとかけて妖怪と解く。そのこころは「ヒトに取りつきます」というのは東京理科大・武村政春さん。これまではヒトに病をもたらすウイルスの研究が盛んに行われてきたが、ウイルスには胎盤の形成に欠かせないなど、ヒトに役立つものもあることがわかってきた。続々と従来の常識をくつがえす発見が相次ぎ、武村さん自身も2015年にトーキョーウィルスという巨大ウイルス(電子顕微鏡を使わなくても見ることができる)を発見。今回、又吉と新たなウイルス発見を試みる!
【出演】又吉直樹,
【解説】東京理科大学 教授…武村政春,
【語り】吉村崇
■ウィルスは生物ではない
この番組で紹介されていたことで印象的だったのは、ウィルスは遺伝子をたんぱく質に囲まれただけで、「生物学的には生物ではない」ものだということ。理由は生物は細胞で構成されているということが定義だそうですが、ウィルスはたんぱく質に覆われた遺伝子だからだそうです。
ウィルスがいる場所は、水のあるところ。澄んでいる、濁っているにかかわらず、水たまりなどに数億いるんだそうです。
解説の武村さんがたのしそうに水を採取してまわっているのを見て、なんにでも心を寄せて研究しないといけないんだなぁとしみじみ思いました。
…とすると、「水」につながるもの、唾液、飛沫、トイレ、洗面台、お風呂、流し場は要注意なんだなぁとしみじみ。
興味のある方は3月5日24時25分(3月6日午前0時25分)~再放送がありますので、ご覧ください。
■日本の対策方針
ところで、日本の対策の根本として、厚生省が用意している図をお借りしてきました。
出典:https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000603002.pdf
例えでいうと、1000人分病床のところに、キャパを超える重篤な感染者を増やさないようにします。それと並行して、病床や医療体制の強化を図ります…ということですよね。
韓国は医療ベンチャーが多く、検査キットを作れるメーカーが多いそうです。ですので、統計の確からしさのために、どんどん検査して、どんどん陽性患者をはじき出しています。そもそもどんな人を対象にしているのか、不思議だったのですが、中央日報の記事を見ると、軽症の人も対象にして、病院に入れているようです。
出典:新型肺炎「日本は感染症と公衆衛生のリテラシーを高めよう」免疫学の大家がPCR論争に苦言
(抜粋ここから)
「韓国が1日に1万以上の検体をこなせるのは医療関係のベンチャービジネスが非常に多いから。日本よりはるかに多い。PCR検査の機器をいっぱい持っている。韓国の医者はすぐにそういうところにサンプルを出す」
(抜粋ここまで)
(抜粋)
昔から感染病が広がれば対策は大きく2つだった。1つ目は封鎖・隔離だ。汚染地域は外部から孤立させて、感染も医療スタッフ以外は誰とも接触できないようにするか、いっそ閉じ込めてしまうやり方だ。今回中国政府が取ったのが強力な封鎖・隔離措置だった。2つ目は感染病の流行を既成事実として受け止めた後、重症者だけを治療するやり方だ。症状が概して致命的ではない風邪などに対応するやり方で、日本がこのやり方を選んだようだ。
韓国はどちらか。我々は中国の凄じい感染状況と混乱に恐れをなしたためか、最初から症状の軽重とは関係なく、とにかく感染者を捜し出して隔離した。全体的な病床規模や医療陣状況などを綿密に考慮することもせずにだ。その結果、格別な症状のない軽症者は病院の食事を食い減らして重症者用陰圧病室に横になっている場合が多い。当の重傷者には病床がなく自家隔離中に死んでいくということだ。世界保健機関(WHO)では称賛が高いといっても、中国式の封鎖・隔離モデルは韓国では到底使うことはできない。「大邱封鎖」云々するだけでも与党報道官が追い出されるというところなのに。自家隔離中の感染者や感染が疑われる人が外に出るため完全に防ぐ方法がない。
だから今は韓国の状況に合うように誰彼構わない感染者探しや隔離ではない、新たな方法を探さなければならない。病床不足もそうだが、今のように医者や看護師が多忙を極める状況でこの先どれほど持ちこたえられるというのか。マラソン競争を100メートル短距離走のように走ってはいけない。
米国と日本では、相当期間の高熱と乾いたせきおよび咽喉痛などがないととコロナ検査は行わない。これに対して「米国大統領選挙と日本オリンピック(五輪)開催を意識した消極的対応」という陰謀説も出ているが、それぞれ明確な論理がある。「手当たりしだいに軽症コロナ患者まで入院治療すれば医療システムが崩壊して、寸刻を争う急病患者が治療できなくなる」という主張だ。
(略)
今のように新型コロナだけにオールインしていれば、このようなケガ人はもちろん、心臓まひなど急病患者さえもまともに治療受けられないまま犠牲になってしまう。今からでも大きい絵を見るようにして、新型コロナに対抗することが全社会的な犠牲を減らすことができる正しい道だ。
(抜粋ここまで)
統計の確からしさをとった韓国。
治療のリソースの確保をとっている日本、アメリカ。
中国は人海戦術と土地があるので、仮設病院をたてての対応が可能ですが、日本はそうもいきません。そして…うーん、韓国だけは取り残されていくような予感…。
それにしても、コロナの語源は王冠のような形状のため、ラテン語の「コロナ」からきているそうですが、いろんな「CORONA」がえらい風評被害に…。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/2019新型コロナウイルス
■参考
【サンスポ】橋下徹氏「10~40歳の元気な人は家で寝とけ」“全員PCR検査”は不要
新型肺炎「日本は感染症と公衆衛生のリテラシーを高めよう」免疫学の大家がPCR論争に苦言