2019年はこの方のせいで、マリー・アントワネット、ハプスブルク家関係の本ばかりでした。
37冊中、9冊。
※本当はもっと読んでいますが、感想が書けていませんでした~。
2019年の読書メーター
読んだ本の数:37
読んだページ数:9199
ナイス数:192
マリア・テレジア: ハプスブルク唯一の「女帝」 (河出文庫)の感想
マリー・アントワネットの母、女帝マリア・テレジア。今のオーストリアの基礎をつくったと言われますが、この本を読んでさらに理解を深めました。父カール5世の後を継いだものの、プロイセンのフリードリヒ大王に攻めこまれる。周りの側近貴族は役に立たず。乗馬を稽古して、ハンガリー女王として即位し、ハンガリー貴族の協力でハンガリーの軍隊を率いて、国をまもるくだりは手に汗を握る展開。 彼女のモチベーションは愛する夫と国民のためだったと改めて実感します。
読了日:11月30日 著者:江村 洋死と優美: 十八世紀ロココ様式の美学的構造の感想
表題とは違って、16世紀からのバロックから現代に至るロココ的な現象について、解釈が述べられた書籍。KINDLEでしたが、きちんと目次と本文が結びつくように構成してほしいなと思いました。
読了日:11月02日 著者:鈴村智久マリー・アントワネットの衣裳部屋の感想
実際のデータを基にした評伝ですので、新しい発見がいっぱいでした。何よりも年間40万リーブルの予算があったというマリー・アントワネットのドレス、金額が意外に小さくてびっくりしています。ベルサイユという絶対王政の幻の宮殿から離れて知ったのは、「事実」じゃないでしょうか。彼女が裁判のとき、「私の罪は信じすぎたこと」と言っているのもわかるような…。いろいろ感想を書きたい本です。
読了日:10月28日 著者:内村 理奈マリー・アントワネット〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)の感想
バレンヌ逃亡事件において、バレンヌから帰路、国王の妹エリザベートがバルナーヴに語る言葉が今にも通じると思います。「バルナーヴさん、あなたは頭が良すぎるからわからないのです。国王がフランス国民を愛し、彼らの幸せを心から願っていることが…。あなたが愛してやまない自由にしてもあなたはその利点しか考えていません。自由の後に続く混乱を考慮に入れていないのです」この言葉の通り、フランス革命は首謀者の意思とは裏腹に暴走を始めました…。
読了日:10月23日 著者:アントニア フレイザーマリー・アントワネット〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)の感想
著者が貴族ということで、アクセスできる情報の多さ、そもそもパンピーの目と「貴族の目」を持ち合わせて、わかりやすく記載されています。一番知りたかったのは、オルレアン公がなぜ執拗にマリー・アントワネットを攻撃した理由。そもそも発端の詳細がこの本にありました。
読了日:10月22日 著者:アントニア フレイザー王妃マリーアントワネット(下) (新潮文庫)の感想
連載当時に挿絵が楽しみでよく読んでいました。今回、MAのミュージカルの原作ということで、読みましたが、遠藤周作氏のフランス革命に対する考え方がみえてくるような。特に修道女アニエスにそれを語らせている感じがします。ただ、ちょっと違和感があります。その正体はわかりませんが。
読了日:09月30日 著者:遠藤 周作王妃マリーアントワネット(上) (新潮文庫)の感想
歴史ものを扱った小説を読んで、文脈の向こうに作者の国柄、作者自身を見る様な気がしています。いろいろな文献を読んだ後に読むと、これは作者が作ったマリー・アントワネット像だったのかと思い当たりました。歴史小説で歴史を知ったつもりになってはだめですね…。
読了日:09月30日 著者:遠藤 周作朗読のススメ (新潮文庫)の感想
この書籍からは学ぶことが多いのですが、今回は第三章の一節を引用します。「文化というものの基礎はすべて形です。芸術の基礎も形です。形をマスターしていない状態で自由にやって、しかもうまくいくとはあり得ません。(略)言葉は形です。文字も形です。形だから教えることができるのです。するとみんながその形を意識します。だから分かり合えることになるのです。(略)しかし、似非知識人たちが教育の場で自由という観念を誤って伝えてしまいました。自由は勝手きままにすりかわります。そして形の概念が崩壊してしまいました」
読了日:09月30日 著者:永井 一郎朗読のススメ (新潮文庫)
読了日:09月30日 著者:永井 一郎サラディンの日 (プチフラワーコミックス)の感想
佐藤賢一氏の「テンプル騎士団」の後、再読。テンプル騎士団を最初に知ったのは世界史だったけど、この「サラディンの日」で、その他の聖ヨハネス騎士団など、ほかの騎士団があることを知ったんでした。当時は単なるキーワードだったけど、改めて読むと、漫画家の調査力と深い洞察に心打たれます。私、なんて素敵な10代を送っていたんでしょうか…。
読了日:09月28日 著者:青池 保子テンプル騎士団 (集英社新書)の感想
フランス革命の際、王族がとらわれた「タンプル牢獄」。タンプル牢獄自体は王弟アルトワ伯爵の持ち物で、国王夫妻も若いころは来たことがある場所だったという記述に惹かれ、そもそも持ち主のテンプル騎士団はいったいなんだったのかということを知りたくて購入。現在の姿から一気に1000年前に遡って、わかりやすく解説されています。この著作を読んで、佐藤賢一氏の「フランス革命」も読みたくなりました。
読了日:09月26日 著者:佐藤 賢一ミステリと言う勿れ (5) (フラワーコミックスアルファ)の感想
ン十年ぶりに毎月の雑誌の発行日が待ち遠しい日々を送っています。今回のテーマは虐待といじめ。テレビCMの「ミステリといっしょにあなたの悩みも解決」というキャッチフレーズは、【ほんとう】です。 「土下座に意味があるということは、あなたはそうしろということがとてもイヤだということなんですね」 ちょっとしたところに微妙な伏線を感じさせてくれます。「もしや…」と思ったら、思いもかけない展開に。ところで、整くんがロクにプレゼントした「印象・日の出」ハガキを国立西洋美術館でみつけて、自分にプレゼントしました~。
読了日:09月13日 著者:田村 由美アジャイル開発とスクラム~顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメントの感想
カイゼンに似たチーミングとSECIモデルといったなじみがある部分はとてもわかりやすかったです。ソフト開発に直接かかわることはありませんが、用語の勉強になりました。付箋をつけておいて、必要なときに確認していきたいと思います。
読了日:08月17日 著者:平鍋 健児,野中 郁次郎カラー版 CD付 韓国語が面白いほど身につく本 (語学・入門の入門シリーズ)の感想
昨年の秋から読み始めて、ようやくNHKのハングル講座についていける程度(?)基礎知識はついたように思います。
読了日:06月30日 著者:韓 誠数字であそぼ。 コミック 1-2巻セットの感想
数学を持ち前の暗記力で、留年の危機を突破できるのか。「ベクトル」「位相」の解説がおもしろかった。現実世界をどう定義するのか、視点を変えて考えさせられます。
読了日:06月30日 著者:海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)の感想
映画化をきっかけに1巻だけを読了。映画が、ややすっとばし気味ではあるけれど、相当忠実に作り上げようとしたことがよくわかりました。また、舞台になっている江ノ島、沖縄に行ってみたくなりました。
読了日:06月15日 著者:五十嵐 大介マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』 2019年1月 (100分 de 名著)の感想
6月9日に午前10時の映画祭で「風と共に去りぬ」を見て、NHKの100分で名著でとりあげられていたのを思い出し、購入しました。映画とマーガレット・ミッチェルとの思いの違い、「悪女」のスカーレットになぜファンが多いのか、映画で語られていたスカーレットの「夢」の場所はどこなのか、端的に語られていて、参考になりました。
読了日:06月10日 著者:ミステリと言う勿れ (4) (フラワーコミックスアルファ)の感想
雨の中で倒れている人に話しかけたら、なんとその人はどこかに爆弾をしかけてきたと…(^-^;。また、検査入院をしたら、隣のベッドのなぞのおじいさんから、謎解きを持ちかけられてしまいます。そして、おじいさんが遺したマルクス・アウレリウス「自省録」が、次の事件を呼ぶことに。
読了日:06月03日 著者:田村 由美ミステリと言う勿れ (3) (フラワーコミックスアルファ)の感想
前巻で印象派展を見損ねた整くん。なんと、広島まで展覧会にいきますが、そこでも事件に巻き込まれます。また、整くんの過去の出来事を垣間見る伏線がある巻でもあります。(当分でてきそうにもありませんが)
読了日:06月02日 著者:田村 由美ミステリと言う勿れ (2) (フラワーコミックスアルファ)の感想
一歩あるくごとに、犯罪に巻き込まれちゃう整(ととのう)くん。印象派の美術展に行こうとバスに乗ったら、そのバスがハイジャック(^-^;。1巻でお友達になった刑事さんたちと一緒に事件解決。そして、ある人と運命的な出会いを果たします。
読了日:06月02日 著者:田村 由美ミステリと言う勿れ (1) (フラワーコミックスアルファ)の感想
「ポーの一族」がきっかけで購読を始めたThe flowersに連載されているマンガです。現在の連載からさかのぼるため、現行の最終巻からよみました。一言でいうと、【深い】。主人公の整(ととのう)は、一歩歩けば、犯罪にぶち当たる運の悪い大学生。この巻では、いきなり同級生殺害の疑いをかけられちゃいます。
読了日:06月02日 著者:田村 由美A-A’ (小学館文庫)の感想
映画「レプリカズ」を見て、30年前に読んだこの本を思い出しました。ハリウッドによる大衆娯楽映画がようやく、この作品の世界観に追い付いた感があります。内容は遺伝子操作で偶然生まれた一角獣種のアンソロジー。 タイトル作品で、氷漬けになった本体と出会うレブリカの衝撃には心も凍る思いでした。映画「レプリカズ」を見た人にはおすすめしたい短編集です。
読了日:05月26日 著者:萩尾望都落窪物語〈下〉 (角川ソフィア文庫)の感想
落窪の君が少将に助け出されたあと、「ほんとうの」展開を読んだのは初めて。解説にもあるけれど、少将が恋におちたのは、継母の中納言北の方が継子の姫を「落窪の君」と呼びつけ無理難題を押し付けたことから始まったんだなぁと思う下巻です。この物語が光るのは、上巻のシンデレラストーリー、北の方が懲りるまでの復讐劇だけでなく、下巻の心を尽くした孝行の話なのかなと想像。きっと当初、侍女の中でお話しているうちに下巻の孝行の話が長くなっちゃったんでしょうね。
読了日:05月19日 著者:新版 落窪物語 上 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)の感想
相変わらず、阿漕とその夫の帯刀の働きには胸のすくような思い。わたしは、現代語訳しか読んでいませんが、読み出したら、止まりません。
読了日:05月15日 著者:数字であそぼ。 (1) (フラワーコミックスアルファ)の感想
Amazonの書評がおもしろくて、思わず購入(^^)。モデルになっている京大ならではの「あるある」(たぶん)がそこかしこにあって、妙な味がありました。次、京都に行くときは吉田キャンパスに行ってみたいです。
読了日:04月04日 著者:絹田 村子機動戦士ガンダム THE ORIGIN コミック 1-24巻セットの感想
キシリアの設定、アバオアクーの戦いなどオリジナルからの変更点があるものの、いろいろな歴史ものを手掛けているからこそ、細かい点の描写に迫力がありました。今の時事の問題と合わせて読むと、よりリアルさが増します。
読了日:03月29日 著者:安彦 良和機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (4) (角川コミックス・エース)の感想
ガルマ、シャア、イセリナの描写が細かいこの巻。ガルマが散るところは圧巻!!
読了日:03月19日 著者:安彦 良和機動戦士ガンダム THE ORIGIN (1) (カドカワコミックス・エース)の感想
2019年2月、KADOKAWAのキャンペーンで24巻まとめて、購入。原案の富野さんとアニメーターとしての安彦さんの力があってのこの作品だと思います。
読了日:03月19日 著者:安彦 良和,矢立 肇,富野 由悠季カメラはじめます!の感想
デジカメしか触れないのですが、キャノン、パナソニック、オリンパスのカメラの機能までわかりやすく説明しつつ、もう一歩すすんだカメラライフを教えてくれます。
読了日:03月19日 著者:こいしゆうかダ・ヴィンチ 2019年2月号の感想
昨年で作家50周年を迎えた一条ゆかりを特集。私、どうも「砂の城」が苦手だったんですが、実は一条先生も「ナタリーがうざくて」という言葉に溜飲を下げてます。「世間が望むものを描く必要はないけるど、私の好みと世間の好みがどれくらいずれているのかは正しく知っておかなければいけないの。知った上で、合わせるのか合わせないのかを決めればいい」というのが印象的。
読了日:03月19日 著者:機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (3) (角川コミックス・エース)
読了日:03月16日 著者:安彦 良和機動戦士ガンダム THE ORIGIN (2) カドカワコミックA (カドカワコミックス・エース)
読了日:03月15日 著者:安彦 良和,矢立 肇,富野 由悠季ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間 (文春文庫)の感想
「マリー・アントワネットの暗号」に出てきたフランソワ・ドグラ男爵について、知りたくて再読しました。こんなに王妃に忠誠心をもって仕えた人がいるとは、感動ものです。彼が書いた回想録が英語訳でもいいから出版されないかと探しています。
読了日:03月05日 著者:中野 京子ゼニの人間学 (ハルキ文庫)の感想
「ナニワ金融道」の著者が語る、ゼニを基軸にした社会の構造。何かと【邁進しちゃう】人(自分も含む…汗)には、ちょっとした振り返りのときに、参考にしてほしい本。
読了日:02月13日 著者:青木 雄二美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔 (PHP新書)の感想
昨年末、トレチャコフ美術館展でこの絵を見ました。イヴァン・クラムスコイさんのエピソード、トルストイの自画像なども掲載されていて、資料本として有益でした。
読了日:01月06日 著者:中野 京子マリー・アントワネットの暗号: 解読されたフェルセン伯爵との往復書簡の感想
ラクロの「危険な関係」のような恋愛スキャンダルを想像していたんですが、まったく異なるフランス革命という当時としては未曽有の事態の中、協力者を募り模索する二人の姿でした。私が運命的だと思ったのは、1792年2月中旬の二人の邂逅以降、二人の心の距離があいたこと。原因は王妃が亡命を固辞したことにフェルゼンが王妃の愛を不信に思ったことでした。でも、王妃の死後、フェルゼンは変わらぬ王妃の愛を知ることに…。「私の心はあなたのものです」どれだけ胸がはりさけんばかりだったか、思いを馳せています。
読了日:01月05日 著者:エブリン・ファー「生」と「死」のウィーン―世紀末を生きる都市(まち) (講談社現代新書)の感想
1989年最後の皇后チタが埋葬された日から始まり、19世紀末から20世紀末の欧州そして世界を考察。ヨーゼフ1世の片腕でもあったシュヴァルツェンベルグ侯爵の末裔が実はチェコスロヴァキアの開放にも関わっていたことが記載されており、まだまだ現在までその影響は大きいと実感。
読了日:01月02日 著者:ロート 美恵
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