11月3日に「日本・オーストリア友好150周年記念 ハプスブルク展」、韓国でミュージカル「マリー・アントワネット」を見て、うっかり買ったのがこの本。
買ってみてよかった。
ミュージカルの「マリー・アントワネット」が面白かったら、この本もおもしろいはず。びっくりしたのが、娘に乗馬を禁じていた女帝が、乗馬の達人だったこと。
ハンガリー女王の冠をかぶり、当時はダイヤモンドより高価だった真珠をちりばめたドレスにて。
道理で、娘も。
それにしても、子供たちの気質はどちらかというと夫のフランツからの影響が大きかったように思います。優秀な人を見抜いたり、時代の行く末を見ぬく慧眼といい、オーストリア継承戦争でハンガリー貴族の巻き込みといい、学校制度を初めて設けた時代の先端を行く取り組みといい…。いま、彼女が生きていたら、どのように考えるだろうと思いました。
読んだ本の数:2
読んだページ数:697
ナイス数:21
マリア・テレジア: ハプスブルク唯一の「女帝」 (河出文庫)の感想
マリー・アントワネットの母、女帝マリア・テレジア。今のオーストリアの基礎をつくったと言われますが、この本を読んでさらに理解を深めました。父カール5世の後を継いだものの、プロイセンのフリードリヒ大王に攻めこまれる。周りの側近貴族は役に立たず。乗馬を稽古して、ハンガリー女王として即位し、ハンガリー貴族の協力でハンガリーの軍隊を率いて、国をまもるくだりは手に汗を握る展開。 彼女のモチベーションは愛する夫と国民のためだったと改めて実感します。
読了日:11月30日 著者:江村 洋
死と優美: 十八世紀ロココ様式の美学的構造の感想
表題とは違って、16世紀からのバロックから現代に至るロココ的な現象について、解釈が述べられた書籍。KINDLEでしたが、きちんと目次と本文が結びつくように構成してほしいなと思いました。
読了日:11月02日 著者:鈴村智久
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