今日は、銀座松坂屋8階で開催されている「萩尾望都 デビュー50周年記念 ポーの一族展」にいってきました。原画展なので、そんなに体力を使うまい…と思っていましたが、展示数200点余(普通の展示会が120点くらい)の威力、それに、物語を当時を思い出しながら読み込んでしまうので、2時間あっという間でした。
■入口
■錚々たる方々からのお花
■錚々たる「神様」たちからのお花
そして、会場では「ベルサイユのばら」の池田理代子氏、「銀河英雄伝説」田中芳樹氏、直木賞作家の宮部みゆき氏といった方々のバラの花がポーのお城に誘います。
■時計まわりに、コースター、チラシ、図録の付録のカード、図録
初期の原画は細かい表情に試行錯誤をされていたようで、ホワイトの跡がありました。また、1970年代はスクリーントーンが貴重だったせいもあり、点描、タッチが手描き。
インタビューで萩尾望都先生は「イメージと筋力で描く」とおっしゃっていましたが、ペンのタッチのリズムの中に、先生の頭の中で流れる音の世界が聞こえるようで、原稿一枚一枚の前で立ち止まってしまいます。
そして、貴重だったインタビューはエドガーのイメージの元がなんだったかということ。当時、同宿だったささやななえさんの編集の方が持っていた英語版の「A Costums of History」という写真入り書籍に魅了されて、エドガーのイメージを形づくったそうです。最初編集の方に100枚くださいといったものの聞いてもらえず、こっそり「小鳥の巣」など短編を書いていたら、ようやく気付いてもらえて「そんなに書きたいのなら」ということで頁をもらえたそうです。
残念ながら、図録にこの書籍はありませんでしたので、記憶が新しいうちに書籍を検索。強いていうと、こんな感じの本かも。
※プレビューで見た感じが似ていました。
■宝塚の衣装
そして、昨年宝塚で公演されたときの衣装もありました。撮影をしてもいいということでしたので、さっそく写真撮影。
手前からメリー・ベル、エドガー、ポーツネル男爵夫妻
■エドガー
萩尾先生が髪のこだわりように喜んでいらっしゃいましたが、アデランスが作っていました。
■エドガーとアラン
■萩尾先生のイメージにあったのは、まさにこんなマントだったんでしょうね。
■韓国のミュージカルの「マリー・アントワネット」もこんな衣装を作ってえたら…。レオさん、似合うと思う、きっと。
■あの漫画の世界がこうやってリアルに見ることができる日がくるなんて思いませんでした…。
■イベント会場と同じ8階のMGカフェというお店でコラボカフェがオープン。(詳細はこちら)
行けるときに行っておこうと思い、30分くらい待ちました。悩みに悩んだ末、2品をオーダー。
■いてついた星のように青い・・・ハーブティー 972円
■シフォンなら バラの咲く村 ポーの村 1,404円
ハーブティー…。
「エドガーの青い目のようなハーブティー。レモンを入れると色が変わることによって、人間からバンパネラへの変化をイメージ。血のように赤いローズシロップを入れてお召し上がりください。
(ポーの村 「いてついた星のように青い・・・」)」
このハーブティーにレモンを入れると…
紫になります~。
シフォンケーキのプレート…
「イギリスといえば紅茶。
その紅茶のシフォンケーキにポーの村を去るシーンのエドガーとメリーベルをデコレーション。
不老不死の果物と言われ、不滅の愛が花言葉のイチジクを添えました。
(ポーの一族 「さようなら バラの咲く村 ポーの村!」)」
まさに「ポーの一族」の世界。
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