2019年5月1日から令和元年。
角川ソフィア文庫で落窪物語などの古典が安かったのもあって、購入。また、キアヌ・リーブス主演の映画「レプリカズ」にインスパイアされて、萩尾望都さんのA-A’をKINDLEで購入。表紙が美しいので、癒さされておりました。
先月、「落窪物語」の原文と照らし合わせた現代語訳を初めてよみました。昔、労働条件の交渉などをしていたところ、委員長から「振り上げたこぶしをどこで落とすかを必ず考えろ」とよく言われておりましたが、1000年以上前から、「振り上げた拳をどこで下ろすか」を考慮した文学が根付いていたことに、新鮮な驚きです。
ハリウッド映画はいまだに「リベンジ」&「ホームが第一」ですから…。
5月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:899
ナイス数:13
A-A’ (小学館文庫)の感想
映画「レプリカズ」を見て、30年前に読んだこの本を思い出しました。ハリウッドによる大衆娯楽映画がようやく、この作品の世界観に追い付いた感があります。内容は遺伝子操作で偶然生まれた一角獣種のアンソロジー。 タイトル作品で、氷漬けになった本体と出会うレブリカの衝撃には心も凍る思いでした。映画「レプリカズ」を見た人にはおすすめしたい短編集です。
読了日:05月26日 著者:萩尾望都
落窪物語〈下〉 (角川ソフィア文庫)の感想
落窪の君が少将に助け出されたあと、「ほんとうの」展開を読んだのは初めて。解説にもあるけれど、少将が恋におちたのは、継母の中納言北の方が継子の姫を「落窪の君」と呼びつけ無理難題を押し付けたことから始まったんだなぁと思う下巻です。この物語が光るのは、上巻のシンデレラストーリー、北の方が懲りるまでの復讐劇だけでなく、下巻の心を尽くした孝行の話なのかなと想像。きっと当初、侍女の中でお話しているうちに下巻の孝行の話が長くなっちゃったんでしょうね。
読了日:05月19日 著者:
新版 落窪物語 上 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)の感想
相変わらず、阿漕とその夫の帯刀の働きには胸のすくような思い。わたしは、現代語訳しか読んでいませんが、読み出したら、止まりません。
読了日:05月15日 著者:
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