このGWに衣替えをしようと思っていたんですが、気温の変動が激しくて、セーター類はしまったもののパジャマ類はまだ冬物です。先日、冬物の毛布を片付けたら、夜冷えて風邪をひいたりして…。GW前に処方してもらった薬でなんとか、もちなおしています。
 
GW前に美術展の前売り券を3つ買いましたが、今日は2つめ「ウィーンモダン展」に行ってきました。
 
 
 
グスタフ・クリムトの展覧会としてては東京美術館で開催される「クリムト展 ウィーンと日本 1900」に行くつもりだったので、こちらのほうはあまり注目していませんでした。
 
ところが、展覧会の案内を見ると、ウィーン・ミュージアムの改修に伴い主要作品が東京で400点、大阪で300点展示されるとのこと。そして、同美術館のフランツ・ヨーゼフ皇帝とエリザベート皇后の肖像が来日するのを知って、ギリギリで城田優さんの音声ガイド付きの前売り券を購入しました。
 
フランツ・ルス(父)
《司令官の制服で祝祭に臨むフランツ・ヨーゼフ1世》(部分)1852年
※結婚したのが1853年ですので、「理想の王様」という感じだったんでしょうね。
 
フランツ・ルス(父)《皇后エリーザベト》(部分)1855年 ©Wien Museum / Foto Peter Kainz・
※20歳くらいのときの皇后です。
 

18世紀、マリア・テレジア女帝、ヨーゼフ2世の啓蒙君主による近代化の取り組みから始まり、大々的なウィーンの都市の改築を計画したのがフランツ・ヨーゼフ帝だと知って、びっくり。
 
ウィーンが都市としての発展を遂げた要である環状道路「リンクシュトラーセ」。そこは元々砦だったそうですが、その砦を崩して作った道路がリンクシュトラーセだったのだそうです。1879年、銀婚式にはそのリンクシュトラーセを市民が中世から近世の仮装をしてパレードしたんだそうです。スペクタクルな催しだったでしょうね。
 
また、個人的にびっくりしたのが、ナポレオンの実子、ライヒシュタット公爵の肖像があったことです。興味のある方は以下の場所で見てみてください。
 
2.ビーダーマイアー時代のウィーン
2-1-7:
レオポルト・フェルトバウアー
あずまやにてライフシュタット公爵のまわりに集う皇帝一家
 
ライヒシュタット公爵の隣には母であるマリー・ルィーゼ、そして、フランツ・ヨーゼフ帝の母、当時ヴァイエルンのバラとたたえらえたゾフィー大公妃が寄り添っています。皇帝一家としてみると、当時の雰囲気を垣間見ることができます。
 
以前、ブログにも書きましたが、しみじみ…。(詳細はこちら

 

 

 

クリムトの作品としては、これらの作品が心に残りました。

 

[wienmodern2019]

グスタフ・クリムト
《愛》(『アレゴリー:新連作』のための原画 No.46)
1895年 油彩/カンヴァス

 

この絵は世紀末のウィーンを語るのによく表紙に使われています。見ることができるなんて思わなかったので、これもサプライズでした。

 

 

で、展覧会の目玉「クリムト《エミーリエ・フレーゲの肖像》」だけは自分のカメラで撮影できます。

 
 
 

 
そして、休憩室には、ウィーン・モダン展が現代の日本のファッション界をけん引する文化服装学院とタイアップし、プロデュースした2着のドレスが展示されています。ひとつは、クリムト《エミーリエ・フレーゲの肖像》に描かれたブルーのドレスを再現。もうひとつは、エミーリエという人物にインスパイヤを受けて学生たちが新たにデザインしたドレス。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、グッズ。
 
ウィーンの紅茶商「デンメアティーハウス」がエリザベート皇后の名前を冠した紅茶を販売しています。値段見ずに買ったら一缶(80g)2500円でした。ちなみに隣のトワイニングのアールグレイは近所のスーパーで1缶(200g)1000円です。
 
でも、
 
缶のデザインが美しいのでちょっとうれしいです。
 
 
 
 
 
もう一度、この展覧会に行けたらいいなと思います。これから行く方の参考になれば幸いです。
 
(追記)
紅茶は現地で売ってるものだそうです。