プロットは「忠臣蔵」を題材にしていますが、「47Ronins」とは違って、日本だけではなく、西洋や東洋にある騎士道を描いた映画です。最初から47Roninを想像していったのですが、当初の予想はいい方向で裏切られまくり。
また、衣装や小道具がいいんです。

(オフィシャルサイトからお借りしました。)
クライブ・オーエンの衣装ひとつとっても、17世紀あたりの騎士の衣装(例えば三銃士)のイメージを彷彿とさせながら、日本の新撰組ですよね。襟元の紋章がまさに日本の家紋っぽいし。かと思うと、皇帝の衣装の大きな胸にあるアクセサリーは中国の皇帝の衣装にも同じようなものがあったな…とか。
いろいろな国の文化が持っているかっこいいところをうまく、組み合わせていて、衣装をどうやって決めたんだろうと思いました。衣装はTina Kalivas さんという海外の方で紀里谷監督の前作の「GOEMON」にも関わっています。
主演
Clive Owen ... Raiden
Morgan Freeman Morgan Freeman ... Bartok
Aksel Hennie Aksel Hennie ... Geza Mott
Tsuyoshi Ihara ... Ito
今日の紀里谷監督と映画に出演した伊原剛さんの舞台挨拶。こんな感じでした。
MCはハタモトさんという女性の方でした。
まずは挨拶ということで紀里谷監督。観客へのお礼とともにこんなことを言っていました。
「6年かかって今日を迎えることができました。本当に多くの方がかかわって作ることができた映画です。感無量です」
そのあとのQAでお伺いすると、17か国の俳優、スタッフがかかわり、また日本のチラシ配りもボランティアが参加していたとか。感無量という言葉が重かったです。
そのあとは伊原さんはおちゃらけて、「モーガン・フリーマンです」と笑いをとっていました。
そして、QAについては、ノートに大まかな内容をメモしたものをブログで公開。
■極寒のチェコでの撮影裏話から。
紀里谷「スタッフはエスキモーみたいなかっこしていました。またセリフが言いづらいくらい冷え込み、機材は凍りつくほどでした。でも、進まなくてはいけなくて」
伊 原「僕は鼻がいたくて。鼻だけは露出していますから。一度トレーラーの近くにバナナをおいてみたら、数時間で凍ってカチンカチンになっていました。」
MCが「吐く息が白かったのでCGかと…」コメントすると、監督いわく、「今回、ほとんどCGは使っていません。使ったとしても小さいところです。今回は物語に注力しました」
■ほかの国の俳優と共演することについて
伊 原「真摯に取り組む姿勢は変わらないと思いました。自分はモーガン・フリーマンやクライブ・オーエンと並んだ時に負けないようにしたかった。役柄として彼らに負けないオーラというか映像に根差すというか…」
■剣について
M C「刀は日本刀のように見えましたが」
伊 原「実はまっすぐなんですよ。(日本刀のように反りがない)僕が使うことで武士道が出せるのかなと思っていました」
紀里谷「形というものをひとつの文化に偏るを避けて、つくっていました」
■伊原さんの起用について
紀里谷「現場以外でどんな生き方をしているのかが役にも表れる。長年つきあっていますが彼は漢(おとこ)なんですよね」
伊 原「そう思ってくださってたんですか(照笑)紀里谷監督からはセリフがない中で役の持っている葛藤を表現してほしいと監督に言われ、台本に書かれていないディテールを考えました。例えば顔にある火傷痕(あと)の理由とか。」
紀里谷「ちなみにITOはオリジナルの台本に名前がありますが、映画では名前を呼んでいません。」
■出向いた場所は110か所、配った名刺4万枚、対応した媒体は300以上について
紀里谷「映画は自分の子供のようなものです。子供のためなら、なんでもします。またチラシの配布にあたっては多くのボランティアの方々に協力をいただきました」
この後は、写真世ション。今回はマスコミに交じって、観客も撮影してよいことに!!近いところから写真を撮らせていただきました。(その割にはぶれていますが)
■マスコミ向け


■観客向け



■関連リンク
オフィシャルサイト
IMDB-Last Knights
映画.comインタビュー
-舞台挨拶-
cinemacafe.net
映画.com
asahi.com