【K-POP】VIXX LIVE FANTASIA [UTOPIA](紆余曲折な解釈) | いろいろといろ

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 4月は大きなイベントが4つありました。VIXXのLIVE FANTASIA(横浜1公演、神戸2公演)、フィギュアスケート国別対抗戦(2日目のみ参加)、EXO-CHANNEL(横浜2公演)、ポール・マッカートニーのコンサート(25日のみ参加)。イベントを消化することばかりに専念して、GWに入ってようやく振り返っています。まずは、横浜、神戸2公演参加したVIXX LIVE FANTASIAのUTOPIAから。

 ストーリーテリングにこだわっていたのはVIXX。ただ、おもしろかったのは、VIXXが訴えたいこと、ファンが受け止めたいことが噛み合ってなくて、ちょっとした悲劇を生んでいたかもな展開。特に神戸公演はアリーナの後方まで観客のノリがとてもよかったのにも関わらず、アンコールのときにそのエネルギーを会場いっぱいにVIXXが返しきれていなくて(ガーン)
 
 関西人は「本能的にアーティストと駆け引き(というかボケツッコミ)ができる」世界にまれな人種じゃないかと思っています。特にSHINeeのKeyくんはそこをうまく汲むんだけど、コンサート慣れしていないというかファンの扱いを知らないというか…。

 #最後の最後でレオくん、スタンドに向けて手をふってくれていました。たまたま手を振ってくれた方向にいたので、手を振り返したら、また大きく手をふってくれて…。ただのファンはそれだけでとてもうれしいもんなんですけどねぇ(^^;。

 ストーリーテリングにこだわっている分、テレビでの放映をとても楽しみにしています。もしかしたら、現場にいるよりも楽しく見れるかも(・・)

 で、ストーリーテリング的にセットリストを追いかけようと思います。




■GOLDEN TICKET

 VIXXの「別れの公式」に封入されたGOLDEN TICKETで入ってきた少女達(STARLIGHT)。その中で家に帰ってこない少女がいた。




■プロローグ
 工場に行ってしまったきり、戻ってこない娘を探している母親。似顔絵を出して、必死に観客に訴えるが、観客はわけがわからない。
 
 「Steal Heatは世界を救うのだ」
 
 その工場とはSteal Heartを持った人形(「オズの魔法使い」にちなんで、心を入れ忘れたブリキの人形なんでしょうね…。ここではアンドロイドと呼びます)を製造する工場。BlackXがおつきの警備隊とともに登場します。その先に檻に閉じ込められた少女。彼の目的は何なのか。



■工場内部の6体のアンドロイド

KOREPO1


・傷つく準備ができている
・呪いの人形
 呪いの人形
 
 →これは炎の演出がすばらしかった。横浜ではセンター席の後ろのほうでしたが、熱風がくるほど(^^)。ステージでは熱かったでしょうね~

・闇を照らせ
・Secret Night

~紹介映像~


■手術台に横たわる少女。BlackXが心臓を取り換えている。最後に少女にはめ込んだのは、あのErrorのMVにあった心臓。



ホンビン ソロ 「Cloning」


 →映像とホンビンとのコラボ。アンドロイドたちがおそらくクローニングによって製造されたことを示唆しているんじゃないかと。なお、ホンビンくんと映像の編集者の血と汗と涙の結晶だったと思います。

RAVI ソロ   「GHOST」※自作曲

 →おそらくBlackXの悪徳度合を歌った歌だと思われます。

After Dark

~挨拶~

 特にエンとホンビンが日本語をがんばっている感じでした。
 エン「お久しぶりですね。会いたかったです。皆さんも会いたかったですか?」
 観客 \ハーイ/
 エン「本気? 本気?」
 ラビ「本当に会いたかったです」
 ケンは「プインプイン~」と愛嬌を披露。
 ケンが「なんか胸がいっぱいで…」と言うとホンビンがケンの胸に耳を当てて鼓動を聞く仕草を見せ、「何も聞こえないですけど(笑)」とおどけてました。


 →このMCも、オズの魔法使いの心臓がないブリキの人形を意識していたのかな…と今は思っています。




Sad Ending

 →「立ち止まっちゃいけないよ Baby/俺が守ってみせる」

Say U Say Me

 →心臓がないアンドロイドVIXXくんたちが初めてときめきを覚えたんでしょうね。





~映像~

「人間の感情を学ぼう」
【自信】
 :ヒョギが自分を自分でビンタ
【強い否定】
 :大きく横に首を振る。スローモーション映像なので、ぶるぶる震える唇が強調されていました。
【恐れ】
 :ラビが顔の横で風船を割られる
【驚き】
 :ホンビンが下から水をかけられ、ぐしょぐしょ。
【駆け引き】
 :キスをしようと顔を近づけるラビに口の間に紙をスッと挟み、我関せずの無表情のレオ。結局紙にキスしたのはラビだけという…。
【愛】
 :嫌がるヒョギのほっぺにキスするエン。すっごいいやそうなヒョギの首根っこをつかんでいるエンの微笑みが印象的でした。



ヒョギ(ソロ) Call You Mine(Jeff Bernat)
ケン(ソロ)  Rolling in the Deep(Adele)

~MC~

 みんなでやる今日の体操

→準備体操で一番印象に残ったのは、神戸夜公演のレオ。横浜、神戸と同じく回し蹴り。MCのラビが「もっとかわいくやってくださいよ」とお願いしたら、今度は「Wピース」。みんながやんやとはやしたので、右手を伸ばして「Stop」と制したら、MCのラビ、それを拾って、レオの準備体操ということにしてしまいました。何かと「Stop」をファンがやるので、「『今ここで死にたい』というのはなんていいますか?」と通訳さんに聞いたら、通訳さんができた人でそれをそのまま訳してしまっていました。照れるレオくんがかわいかった。

 横浜ではバックステージがあったので、Time Machineでバックステージに移動。


 Time Machine
 Rock Ur Body
 

 横浜では、バックステージの近くだったので、かなり間近にVIXX君たちをみることができてよかったです。


~MC2~


Nくんの発案でステージが暗くなり、ファンが持っているペンライトの青い光があるなか、今回初披露となるLove Letterの日本語版を熱唱。


Love Letter(日本語)
青春がつらい


~MC3~
LEOソロ ※自作曲
Nソロ   「Self Disunion(曲は"Blue Gangsta~ichael Jackson)」




■少女を見つけた母親。その母親を見つけた警備兵が誰かの指示で母親を打ち殺す。




Hyde
 Hyde

 →少女とその母の悲劇を知ったアンドロイド。ロボット工学三原則「第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。」にとらわれるが、自ら故障をさせ、少女と母親の仇をとることを決意しているんだろうなと。
 センターステージでハイド組とジキル組で両側に分かれてのパフォーマンス。もともと与えれた使命とそして少女を愛してしまった心とに分裂していくアンドロイドたち。


Beautiful killer
 →ついに工場内で戦闘。

奇跡
 ※銀テープ放出
 
~映像『End of the world』~
Error


 →映像で使われていた爆弾は、1990年代に韓国で612万人を動員した「シュリ」に使われていた爆弾とよく似ていました。「祖国を守りたい」と「恋人を殺したくない」との葛藤の末、結局ヒロインは自ら恋人に撃たれてしまうというこの映画のラストとハイドの振り付けが妙に心に残ってます。


<アンコール>

 ファンの声援によって、心臓を得て人間になったアンドロイドたち登場。


別れの公式
今日から俺の彼女
 ※銀テープ放出

~最後の挨拶~

 印象的だったのは、エンくんが「いつまでもずっといっしょにいてください」と言っているのに、レオは「いつまでもそばにいてあげる」。微妙にくいちがっているのがこの子たちらしいなと思いました。

テ・ダ・ナ・ダ・ノ




■感想
 
 横浜で見たとき、母親が殺された後のHydeの振り付けの流れが読めなくて。つまり、殺人の現場を見て「キレた」アンドロイドが工場の経営者を殺害し、爆弾をしかけたというふうに解釈されてもおかしくないわけで。幼稚な全能感や「死ぬほどの思いをもって行動すればまたはお金を積めば、達成できるし、周囲からも評価される、または愛される」という肥大化したMeismばかり感じて、はっきり言って気分はよくはなく。あの短絡的な描写だけで「死を正当化」し、それを観客に委ねるのは、特に年若い観客の精神に影響を与えるのは、「アーティストとしての相当な覚悟」があるのかどうかプロジェクトの責任者に問いただしたいとさえ思っていました。

 「しばらく見納めにしよう

 と本気で思った神戸公演の前日、押井守が監督する実写版のパトレイバーのデッキアップイベントをたまたま目撃し、ふと頭をよぎったのが「イノセンス」。実は物語が少し似ています。ある工場で製造されたアンドロイドたちがマスターを殺害するようになる。実は、アンドロイドにコピーされた少女の記憶が原因だったというもの。その原因を突き止めるために活躍するのが、精神は人間のままなのに、体や脳までが人造人間のバトーと一部機械化された刑事のトグサ。

 「もし、少女の記憶がコピーされたアンドロイドだとしたら、その母親の死を察知し、常軌を逸して暴走してしまうという解釈もできるのかな

 そして、今は、「チャーリーとチョコレート工場」にちなんで、あの少女はvixxのファンの「STARLIGHT」だったという考えにいたりました。

怒ったり、悲しんだり、VIXXくんたちの将来を憂いたりなんぞの紆余曲折を経た結果、このコンサートUTOPIAのコンセプトは

「身も心も捧げたいファンへの愛情」

だったのかもしれない…と結論に辿り着きました…。

■2015.05.04 02:59

(CR:@CHA_NNNNN) 


 本当にそうかどうかは、今月の横浜アリーナのテレビ放送で確認してみますけれども。
 
 ではでは~。

 


■関連リンク
http://korepo.com/archives/104875