このイベントが好きなのは、
「趣味をポジティブに推し進めると、ビジネスになる」
ということの証明だからかな。
#毎回、観客の濃ゆさにしびれてる(^^;。
今回は、年会費1万円(←之大事)のプレミアム会員の方に誘っていただいて、前夜祭と翌日の舞台挨拶にいってきました。
■前夜祭
登壇者:加戸誉夫(監督)、森田繁(構成)
M C:松竹関係の方(だったと思う)
主な内容は26話を切るのは最初は大変だったが、だんだん楽しくなってきた…という内容と、今後の舞台挨拶の予定でした。
映画の内容は、久々に会った友人と顔を見合せました。
「そっから始まって、そこで終わります!?」
でも、そこはさすがなもので、私的に
「なんか許せちゃう…」
こだわりなく切りまくっているからかな…(^^;。
でも、隣で友人は
「人間ドラマが全部切られた…」
と絶句しておりました、
前夜祭のグッズ(さすが11730円<手数料込>)
左から、BDと全絵コンテ集(なんと960ページ)、収納バッグ、プログラム、Secret File2種

■舞台挨拶
M C:ライター 小林
登壇者:
加戸誉夫(監督)、
森田繁(構成)
菅生隆之(沖田十三 役)
井上喜久子(スターシャ・イスカンダル 役)
■主な内容
菅生:
あのラストの「何もかもが懐かしい」(この後、沖田絶命)がなかったので、予告編にもあったように続編の「★めぐる方舟」にも出演できそうです。
個人的に好きなのは、ドメル将軍との最後の対峙のシーン。
通常、敵方のガミラスと地球側は分けて収録しているんですが、たまたま早く行ったら、ドメル役の大塚さんが収録の最中でした。彼が隣にいて、やったシーン。「やっと会えた」という雰囲気が出せたと思います。
加戸:
あのシーンは少し尺があるので、セリフを詰めたりしました。
MC:
今回、切るということについて、苦労というよりも、気苦労があったのでは?
加戸:
切っている間はとても楽しかったです。なんといっても26話に没頭できると思ったら…。
森:
僕は、加戸さんが切りすぎるのを止めるためにいたはずだが、結果的に、加戸さんが残したものを「これも切りましょう」といって切っていた。
加戸:
最初は26話をちょっとずつ切った。3日やって、「これでは終わらない」と感じて、「戦うヤマト」に主題を絞って切り替えた。一度切りすぎて1時間45分くらいになったら、骨しかなくなってしまった(笑)
MC:
セリフが残っている率が一番高いのはスターシャですよね。でも、切られたところが一番好きだったんですよね。(…と言われて井上さん動揺する(^^;)。
井上:
デスラーの死を聞いて動揺するところが好きだったんですよ(だったと思う)。ドメルとノランのところもいいですよね。
MC:
今回、切る基準はありましたか?森田さんとどんなふうに意識合わせをしましたか?こういう方向でやろうとか。
加戸:
特に…(笑)。26本の素材を使った映画を作ろうという点では一致していました。森田さんから言われた2つの点だけは残しました。ひとつはメルダの身体検査のシーン、イスカンダル降下時のユキのナレーション。
会場:(笑)
MC:あれで、イスカンダルの様子がよくわかりますよね。
加戸:
メルダの身体検査のシーンは作画が気に入らなかったのです。ですので、作画しなおしました。作画をしなおしたといえば、ほかに「沖田の顔の影…」「副総統ヒスの目の血走り」「ヤマトがイスカンダルを去るときのスターシャの向き」。
ちょっとしたしかけもあるので、BDにあるP960の絵コンテを見てください。
沖田さんの顔の影は最初はあまりなかったのですが、後半になると多くなってるんです。ですので、影を足しています。ヒスの目の血走りも同じ理由。あとスターシャの向きについて、テレビではお腹に手をやっていますが、今回はそれはありません。
#にやっとしていたかも…(^^;
加戸:
劇場用に5.1cの感覚がわかるように変えました。劇場で音の広がりを感じてもらえると思います。
MC:
では、時間がきました。みなさん、最後に挨拶をお願いします。
菅生:
今日は、ありがとうございました。次があるということで、頑張りますね。
井上:
ひとつの国の女王として、いろいろな葛藤を考えながらやらせていただきました。今、幸せな気持ちでいっぱいです。星の彼方にいるという感覚を味わえるのが劇場ですので、ぜひ劇場で見てください。
加戸:
エンディングにむらかわみちおさんのイラストをちょっとだけ出しています。こんなイスカンダル、こんなガミラスがあればいいなと思いまして…。
森 :
40年前中学生だった僕がここに立たせてもらって本当に光栄です。本当にありがとうございました。
■横浜ブルク13にあったサイン入りポスター

スターシャ:井上 喜久子さん、沖田:菅生隆之さん、
左隅:加戸誉夫(監督)、森田繁(構成)
■続編の前売り券の特典

#印刷の色紙ですが、ほとんどあたりだけで、これだけのメカが描けている…。おそらく所要時間2~3分。にも拘わらず、必要なところにしっかり線が入っているのは、芸術です。
玉森さんのトークも聞きにいきましたが、40年前、これだけのメカを描ける人がいなかったそうです。でも今はたくさんの人が描けるようになっているんですよね…。
とりあえず、「1分でわかる宇宙戦艦ヤマト2199 ~追憶の後悔~(1)」を共有します。
■関連リンク
オフィシャルサイト
■メカデザインを担当された加藤直之さんの画集
宇宙戦艦ヤマト2199 加藤直之 ARTWORKS/加藤直之

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