この一球は絶対無二の一球なり
されば身心を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き体力を鍛へ
精神力を養ふべきなり
この一打に今の自己を発揮すべし
これを庭球する心といふ
「エースをねらえ」に感化されて、いっときテニスにはまっていました。
はまるとそれなりに一所懸命やる性格だったらしく、この言葉をグリップテープに巻きつけて、試合していました…(^^;。
テニス小説の名作としてはもうひとつあげられるのは、宮本輝氏の「青が散る」。
青が散る〈下〉 (文春文庫)/文藝春秋

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テニスにはまっていた当時、大阪にいたので、特にこの小説をバイブルにしているテニス男子が多かったです。その後、石黒賢(日本人初のプロテニス選手 石黒修さんの息子さん)や二谷友里恵さん主演のドラマもありましたが、お蔵入りなんですかねぇ…。
この一打に今の自己を発揮すべし
最初はこの言葉の本当の意味はわからなかったけれど、10数年たって、地方のトーナメントで5、6回は勝てるようになったころ、この言葉の意味がちょっとだけわかったような気が。
「練習量もさることながら、どれだけ自分を知ってそれを乗り越えたか」
このとき得た教訓は今も生きているのかな。
当時ほど自分を振り返りませんが…

彼はどれだけ、自分の壁を乗り越えてきたのでしょうか。
だから、今回の錦織圭選手の活躍は、本当にうれしくて。
■テニス発祥の地である山手公園の樹齢120歳の桜。

ここで始まったテニスが、120年もたって、花がようやく咲こうとしています!!