「部長、この打ち合わせ延期したほうがいいと思うんです」
「そう思うのはどうして?」
「先方から打ち合わせしたいことのリストが送られてきたんですが、1時間では終わらないと思います。でも、会議室が1時間しかとれていないんですよ。来週だったら2時間とれます」
「…」
しばらく沈黙した部長の言葉…。
「ま、それだったら、とりあえず会議はやったほうがいいと思うよ。残りは後日ということで」
営業などお客様相手で仕事をしている方なら、おわかりかと思います。
・その打ち合わせの目的は何?
・打ち合わせの跡のアクションはいつまでを予定?
来週なんかにして大丈夫?
この人の問題は、打ち合わせの趣旨、いつまでに何をするかということがまったく頭に入っていないんですよね。ことの主題やそれに伴う背景といった本質ではなく、選択肢にこだわっている…。
経験上、本質ではなく選択肢にフォーカスすると、10中8,9そのプロジェクトはいい結果を生まなかったですね。スポーツにしても、仕事にしても、目先の結果は出ても、そのお客さんとは距離があいてしまいます

選択肢にこだわるのももちろん大事だと思うのですが、まずは主題ありきだと思います。
主題をきわめていないに、選択肢にこだわるのは、ちょっとなぁなんて。
で、なんでこんなことを書いていているかっていうと、最近K-POPの記事でこんなのがありました。
■ソース
(以下 引用)
「答えは君だから」はフルアルバムの総括プロデューサーであるファン・セジュンプロデューサーと売れっ子作曲家シンサドンホレンイの合作曲だ。所属事務所側によると、VIXXの安定した歌唱力をもとにした洗練された編曲で構成され、ジャズとヒップホップ、ロックなど、ジャンルのクロスオーバーを図った新しい試みが際立つナンバーだという。
(引用 ここまで)
実際、グループは好きだし、曲自体も好き。曲調は嫌いじゃない…。
でも…
この曲のどこにもジャズの甘さもヒップホップのファンキーさも…ない。ボーカルの歌い方は甘い歌い方じゃない。バックのエレキはシンセサイザーっぽい音で、弦を弾いている感じはまったくない。(意識して弾けば、エレキっぽい音はもう少し出せるはず…。)ドラムはジャズのタッチじゃない…のないないづくし。
記事を読んで、こんなに幻滅するくらいなら、ちょっとばかり離れてみているほうがよいのかな…なんてね・・・・

#事務所側としては、SHINeeのように、ダンスだけではなくて、ボーカルとしても一流なんだぞといいたいんだと思うんだけども…。
何を作るかというのに、周囲の目を気にしだしたら、いいものは作れないと思うけど…。
ちなみに、この記事からイメージする、「ジャズとロック、ヒップホップの融合」は私的には、Manhattann TransferのTwilight Zone。この方々もともとジャズのボーカルグループなんですが、ポップもやっているグループです。
#youtubeをさらっていたら、1979年当時のMVがありました。今見ても遜色ありません(^^)。ウィキペディアを調べたら活動開始は1969年でした、すご!!

Manhattan Transfer- TWILIGHT ZONE
The Very Best of the Manhattan Transfer/The Manhattan Transfer

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同じような旋律の重なりで、どんどん盛り上げていくのは COLD PLAYのウォーターフォールとか。
COLDPLAY「ウォーターフォール ~ 一粒の涙は滝のごとく」
4 CD Catalogue Set/Coldplay

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K-POPにこういった要素を求めてはいけないと思いつつ…

本質があってこその選択。VIXXがどんな道に進みたいのかってしっかりイメージしてほしい。
下手に人気が出るってのはいいんだけれども、長い目でイメージ戦略してほしいなって思います。
若いころは、勢いがあるから、少々でも大丈夫だけど、「安っぽい」イメージがつくと、それは長い間、まとわりついて、離れなくなってしまうから。タンポポ。。。Dandelionのようにしっかり自国に根をはって、芸能界で生きていってほしいなって思います
