最近、雑誌類は買わず新聞はデジタル版を契約とペーパーレスをめざしていますが、誘惑にかられて買ってしまいました~

写真はパルコ劇場のものでしょうか。
■パンフレットと写真集

■会場に展示されていた花束の一部です。
他、小西真奈美さん、真野絵里奈さん、手塚とおるさん宛にも花束が贈られていました。


■「悼む人」スタッフ&キャスト
原作 天童荒太(「悼む人」文春文庫刊)
脚本 大森寿美男
演出 堤 幸彦
出演 向井 理 小西真奈美 手塚とおる 真野恵里菜 伊藤 蘭
プロデューサー
佐藤 玄 松田 誠企画協力文藝春秋
■ネタバレな感想
今回、特に悪寒を覚えるほど殺気を感じたのは、ユキヨが自分の愛する夫サクヤを殺したシーン。ユキヨの回想に静人がとりこまれていき、回想の中で静人はサクヤとなって、ユキヨに刃を向けさせます。壮絶なシーンでした。今回は左上から見ていたので、その死の瞬間に至るまでのすさまじい向井くんの演技をつぶさに見ることができました。死んだ「サクヤ」をかき抱くユキヨの姿を見て、脳裏を過ったのはミケランジェロの「ピエタ」・・・。
#また、向井くんの露わになった上半身の筋肉がすばらしく

この瞬間、左上からカメラで撮影してほしかった・・・

もう一つ心を動かされたのは、最後のシーン。ユキヨは自身に新しい命の息吹を感じ静人と別れ、癌をわずらった母の魂は天に召されます。そして、母からのメッセージを感じたかのように、静人は静かに「右手を天に挙げ、左手を地にあててまるで魂を抱き上げるように」して、母の魂をかき抱き、母、自分をこの世に送り出した魂を想います。
そしてあてどない旅を続けていく・・・・。
最初に見たときよりも、45公演を経て演じる人の思いや魂が役者の声の響きと声の響きの間に入り込んでいくかのような・・・・そんな感じでした。
スタッフ、出演者の皆様、皆様、一筋縄ではいかないすばらしい舞台をありがとうございました。