第2回 恒河沙 (もう半年前のお話ですよ~) | いろいろといろ

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2011年4月23日 北とぴあ 地下1階展示ホールにて、第2回恒河沙、板橋克己氏の個展が開催されました。
 
■会場前の花束
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■mixiの有志が作ったレゴの宇宙船(許可を得て撮影させていただきました)

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 2011年3月11日の震災後ということで、節電でも、みんなに楽しんでもらおうという気持ちのつまった展示会となりました。
 
 私は23日午前の準備と24日の午後のイベントから受付要員として参加しました。昨年との違いは、「節電」、「交通事情の不安定さ」という事情にも関わらず、第1回よりもパワーアップした中身の濃いイベントだったと思います。
 
 その中で、特に私が印象に残った3つのコラボについて、ご紹介したいと思います。

■長友 仍世氏とのコラボ対談

 長友さんが板橋克己氏のイラストからインスパイアされて作曲したというオカリナを拝聴することができました。あまり音響設備はあまりよくなかったのですが、さすがプロ、すばらしい演奏でした。当時は震災やらで何か余裕のない自分だったので、すばらしい演奏に心癒されました。
 
 また、トークショーでは、板橋先生の意外な点、松本先生との師弟関係、最近の活動について語っておられ、いろいろと面白い内容でした。
 
 最初の質問は恐らく誰もが聞きたいと思っている質問でした。
 
 「板橋先生がメカを描き始めたのは?」
  
 「C-57とか汽車ポッポを幼稚園のころから。田端にが置いている場所がありまして、とても好きだったんです。幼稚園の先生にはたまには別のものを書きなさいといわれました。」

 とてもいたいけな幼年時代を想像しますね。でも、電車は書かないそうです。理由はというと、
  
 「窓が光るでしょ。窓がたくさんあるのはだめなんです。」
 
 なんと、天才にも苦手なものが!!




 次のトピックは「中学時代どうだったか?」
 
 「中学時代は(マンガで生計をたてようとは)全然考えてなかったですね。親が厳しいので、こっそり買ったマンガを処分して」
 
 「先生の中で形になり始めたのは?」
 
 「高校生のころで、松本(零士)先生と出会ってからです。最初、松本先生は松本 晟で松本零士も使っていましたが、リンクしていませんでした。松本先生がイラストを描いたスケッチブックを見て、他の漫画家とは違うものがあって、『弟子にしてください』と手紙を書きました。2,3日後、返事が来て、『絵を持って遊びに来てください』といわれて、大泉の自宅まで絵を持っていったんです。
 
 当時はすごい田舎で駅から歩いていきました。15分くらいでしたかね。当時からドクロの帽子をかぶっていましたね。ひととおり見てくれまして、『やってみるか』と」
 
 「やさしかったですか」
 
 「やさしかったです。怒られたというのはなかったですね。『失敗したな』と思うときは何も言わないんです。うまく言ったら『上出来』。最近、先生は言うだけなんですよ。書いたら、『それでいい』と」
 
 でも、高校生のころから、ほぼ軟禁状態だったそうで、そのころから松本先生の板橋先生への信頼の厚さが伺い知ることができますね。
 
 松本先生が忙しくなったのは、「宇宙戦艦ヤマト」のヒットの頃からだそうです。
 


 
 さて、今度は2次元ではなく、展示会場にある模型の話題に。模型をつくらないかという話があったそうですが、
 
 「断面はいいけど図面を描くのはいやで(笑)。
  最近始めて模型を作ってみたら、けっこうよくできました。またいくつか作ってみようと思って、去年10個くらい作りました。バルサというホームセンターで売っている素材を使って、模型を作っています。自分の部屋でやっていますが、バルサの削りカスでホコリまみれになってしまって」
  
 次は模型の展示会も夢じゃない?
 


 
 さて、終盤に近づきました。司会の長友氏、姿勢を正して
 
 「震災のチャリティーでCDを出そうかと思っておりますが、
 
 先生に表紙を描いてもらえたらな…と思って。」
 
 長友氏の突然のプロポーズに、一同は水を打ったようにシーン。その中で一番驚いていたのは、板橋先生ではないかと思います。長友さん、更にダメ押し。
 
 「先生に表紙を描いてもらえたらいいなと思いまして」
 
 「は、はい描かせていただきます」
 
 ということで、長友氏と板橋先生の震災チャリティーCD『Butterfly effect 3 SORAE』が実現しました!!。

 
 
 予告動画
 商品申し込みはhttp://www.radio-gaga.net/index01.htmlです。




 また、当初予定になかった三者対談も実現!!
 宇宙戦艦ヤマトで関わった佐藤元氏、志崎ユキマサ氏も実はご来場されていて、貴重なお話を伺うことができました。

佐藤さんが関わったのは、宇宙戦艦ヤマトの戦艦の回頭シーン。

「原画が2枚しかなくて、動画をずっと描かされたりして、メカを描くのがいやになりました。999のときも、パースを使えないので、ひたすら描きまくり」

でも、板橋先生は佐藤氏がアニメをやっていたころはあまりご存知なくて、知ったのは意外な場所でした。

「コンピュータ関係の書籍で。周りにコンピュータのことを知っている人がなくて、佐藤先生が描いているコンピュータの本を読んでいました」

実は、当時、佐藤氏はASCIIでプログラミングをしていたそうです。その後、サンライズに入社するおり、バルディオス、ゴーショー部を持っていったら、安彦良和氏に認めてもらえたそうですが。

「メカが好きなんだね」

といわれて、メカばかり描いていたそうです(笑)

少女マンガはやっと日ペンの美子ちゃんで実現したのだとか。






いろいろなお話を伺うことができて、有意義な2日間でした。
関係者の方々、いまさらですが、お疲れ様でした。