夏の連休で北海道ツーリングに行ってきた。
10泊11日のロングツーリング。
そして、今回もサウナ旅である。
お盆に北海道へ行くのは久しぶりだ。
ただ、フェリー代が繁忙期テーブルのE料金。
そこへ、ここ数年毎年のように続いている値上げも重なって、かなり高くなっている。
さすがに今回は、スーペリア(2ベッド個室)ではなく、コンフォート(カプセル寝台)にランクを落とさざるを得なかった。
さらに今回は、台風の3連コンボ。
出発するまで、なかなか気を揉ませてくれる北海道ツーリングだった。
8月4日から6日までの便は、7月30日の段階で早々に欠航が決定。
自分が乗るのは8月7日の夕方便なので、ギリギリ助かったものの、出発日を迎えるまで落ち着かなかった。
そして、もうひとつ楽しみにしていたものがホクレンフラッグ。
ところがこちらも、ホルムズ情勢による石油製品の需給ひっ迫を懸念して中止に。
コロナのときも中止になったけれど、何かあるとすぐ「中止」「自粛」という世の中の風潮は、なんだか残念だ。
カルビーに倣って、モノクロのフラッグを販売してくれたら、それはそれで面白かったのに。
14:00に苫小牧西港で下船する。
上陸初日は、上士幌のバルーンフェスタ3Daysの2日目にあたる。
バルーン会場横の上士幌航空公園でテントを張って、翌朝、バーナーの轟音で目覚めて色鮮やかな熱気球を蒼天に見上げる。
これが長年の宿題だった。
夜にライトアップされる「バルーングロー」も見てみたかった。
ところが、十勝地方は午後から夜中までずっと2~3mm/h程度の雨予報。
バルーンを見たいのはやまやまだが、雨の中でテントを張り、買い出しに行き、さらに風呂まで入りに行く。
初日からずぶ濡れになるのは、さすがに勘弁してほしい。
翌日のタウシュベツ林道の鍵も予約していたので、諦めるのはかなり悔しい。
しかし、断腸の思いで進路を北へ変えることにした。
道央道を深川ICで降り、まあぶ公園フリーテントサイトにチェックイン。
日帰り温泉「あぐり工房まあぶ」に併設されたキャンプ場で、利用料は1,000円。
しかも入浴券が1枚付いてくる。
これはありがたい。
そして、ここのサウナが非常に熱くて気持ちいい。
水風呂はキンキンに冷えていて、わずか10秒も浸かっていられないほど。
サウナ旅としては、初日からなかなか幸先がいい。
温泉には食事処もあり、20時まで営業しているので、夕食の心配もない。
……と思っていたら、朝食を買っていなかった。
結局、町まで降りてマックスバリュまで買い出しに行く羽目になったが。
サイトから見下ろす深川の夜景もきれいだ。
バイクの乗り入れ不可なので、荷物の積み下ろしには少々汗をかく。
それでも、なかなかの良キャンプ場だった。
道東の天気は相変わらずぐずついているが、日本海側のオロロンラインは、ここから数日間ずっと快晴の予報。
それならば、ということで初山別のみさき台公園を目指すことにした。
激戦の中でここは予約を確保していた。
途中、北竜町の「ひまわりの里」に立ち寄る。
日曜日ということもあって、駐車場へ向かう周辺道路は観光客の車で渋滞していた。
裏道から入ってバリケード前にバイクを停めてパシャパシャ写真だけ撮っていく。
北竜ICから深川留萌道に入り、日本海へ。
小平町の有名店「すみれ」で海鮮丼を食べようと、入口の紙に名前を書いた。
しかし、行列が長すぎる。
しかも駐車スペースもない。
これは無理だ。
お盆に「すみれ」は無謀だった。
狙うなら6月か7月だな。
……と思ったら、またしても「ウニ入荷なし」。
しかし、今となっては売り切れでよかったのかもしれない。
そういえばと思って、10年ほど前の自分のブログを読み返してみた。
「3,500円は高い」
などと各地のウニ丼価格に不平を漏らしていた。
今は、その2倍どころか、3倍出さないと食べられない。
今の3,500円なら、これだ。
まだ良心的な価格だと思う。
そして味のほうは、実はウニ丼より、このホタテカニ丼のほうが好きだったりする。
テントを張って一息ついたら、ホテル岬の湯へ。
サウナを2セット。
日本海を眺めながらの外気浴は最高だ。
そして、その足で食料調達へ。
風もなく、絶好のBBQ日和。
ところが、初山別村にはしっかりしたスーパーがない。
まともに買い出しをするなら羽幌まで戻らなければならない。
そこまでの執念はなかったので、近くのセイコーマートで総菜と弁当を購入した。
天文台があるくらいの場所なので、星空を見るにも申し分ない。
この日の夜も、満天の星空だった。

この日はキャンプ場の予約を入れていない。
とりあえず北へ向かいながら、その先を考えることにした。
サロベツ原野のオトンルイ風力発電所。
ここへ来るたびに、迫力のある写真を撮りたいと思うのだが、いつも画角に悩む。
老朽化に伴う建て替えのため、2027年3月で解体されることが決まっている。
北海道ツーリングのひとつの象徴だったオトンルイ風力発電所も、いよいよ見納めが近づいてきた。
豊富町のふれあいセンターに立ち寄り、石油成分を含むことで有名な豊富温泉を初めて体験する。
もちろん温泉も目的なのだが、本当の目当ては、ここの食堂で食べられる有名なジンギスカン。
ところが、正午近くになると10組ほどの順番待ち。
さすがに諦めざるを得なかった。
この日のプランは、ジンギスカンを軸にして、幌延町の森林公園か、天塩町の鏡沼海浜公園あたりでキャンプするつもりだった。
その軸が崩れてしまうと、もう、そんじょそこらに留まっているわけにはいかない。
稚内まで走れば1時間半。
そして、ハートランドフェリーの礼文島行き14時50分の便に間に合いそうだ。
稚内港まで走って、乗り込んだ。
礼文島というのは、昼過ぎまでノープランで、
「行けそうだから行ってみるか」
などという思いつきで急に行くような場所ではない。
しかし、幌延あたりで一夜を過ごすのも、なんだか悔しい。
昨日は初山別でテントを張ったのだから、今日は焼尻島へ渡ってテントを張る、というのが自然な流れだったのかもしれない。
ただ、この時期の焼尻島のキャンプ場には「ヌシ」がいるという噂もある。
お盆のツーリングというのは、いろいろ悩ましい。
利尻島でキャンプしたことはあるが、礼文島でキャンプ泊したことはない。
天気もいい。
これは、いい機会かもしれない。
下船したライダーやキャンパーは、一目散にセイコーマートを目指す。
氷やおにぎりなど、もう棚に残っていない。
島に一軒だけのセイコーマート。
早い者勝ちの食料争奪戦である。
久種湖畔キャンプ場でテントを設営。
意外にも、ごみを分別して捨てられるのがありがたい。
場所柄、トレッカーや外国人の利用者も多い。
そして、最北航路の離島で見る星空は、息をのむほどだった。
満天の星空。
島の最北端、スコトン岬へ。
景色を眺め、コーヒーで一服する。
澄海岬の売店でパスタを注文。
料理を待っている間に、隣の店でツブの壺焼きをいただく。
これは日本酒が欲しくなる。
稚内のキャンプ場に戻ったら、炭火グリルでこういうのをやりたい。
島で獲れた水ダコのペペロンチーノ。
安くて、それなりに美味しかった。
香深港へ向かって南下する途中、東泊漁港から見える利尻山がきれいだった。
こういう、立ち寄る人の少ない漁港で写真スポットを見つけると、ちょっと得した気分になる。
時間もあるので、元地海岸の桃台猫台展望台にも立ち寄る。
時季が時季なので、こういう有名な景勝地は非常に騒々しい。
正直、うんざりする。
駐車場に停めてあるバイク数台の周りを、子供たちが鬼ごっこのように走り回っている。
それを注意しないグラサンの両親。
楽しいのは結構だが、こういう手合いは、もしバイクを倒しても絶対に弁償しないんだろうな。
稚内港行きのフェリーを待つ間、あまり時間はないのだが、礼文島温泉うすゆきの湯にも立ち寄る。
入浴料600円。
サウナと水風呂もあり、さっぱりした。
ところで、この稚内~利尻・礼文航路。
旅客だけなら片道3,950円と、まあ安い。
しかし、バイクが高い。
750ccまでは一律7,000円。
50ccの原付でも7,000円。
旅客と合わせると10,950円である。
少し前までは、こんな料金じゃなかった。
利尻・礼文には2013年にも渡っている。
そのときは、旅客2,400円。
バイクは750cc以上で5,340円。
合わせて7,740円だった。
750cc未満は、もう少し安かったはず。
13年間で、およそ2倍近い値上げになっているのだろう。
これだけコストをかけたのだから、できれば利尻島にも渡って一周したいところ。
しかし、ちょうどいい時間の便がない。
しかも、稚内のキャンプ場には予約がある。
帰らなければならない。
稚内港に到着。
駅前の食品館アイザワで買い出しをして、17時に宗谷ふれあい公園へチェックイン。
そして、国士無双の純米酒。
これは至福の時間だ。






























































































































































































































