ARRAN SINGLE MALT
25 YEARS OLD
 
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NON-CHILL FILTERED
NATURAL COLOUR 
 
産地:スコットランド アラン島
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:46%
樽構成:バーボン樽、シェリー樽、シェリーホッグスヘッド1年追熟
希望小売価格:700ml / 55,000円
 
 
色:ダークブラウン
トップノート:3
アタック:3.5
香り:黒糖、プラム、カヌレ、大麦麦芽
味わい:黒糖、チョコブラウニー、熟した巨峰、フィンネル
アルコール感:4
ピート感:0
 
 
 
総評:4.6
 
 
 
■ アラン25年について
 
アラン蒸留所はシーバスブラザーズ社の代表を務めたハロルド・カリー氏が1995年に創業しました。
スコットランドに数多ある島々をアイランズと総称し、その一つであるアラン島に蒸留所を構えたんですね。
 
 
アラン25年は創業年の1995年に蒸留されたスピリッツで、バーボン樽とシェリー樽に詰められた原酒をバッティングしています。比率はバーボン樽65%、シェリー樽35%でバランスがとられ、シェリーホッグスヘッドで12ヶ月の追熟がされてるみたいです。そして年間生産数は3000本で日本へは270本らしいです。
 
これはウイスキー先輩に45ミリならテイスティングしてブログネタにして良いよとのことなので、ボトルごと送っていただきありがたくテイスティングノートにしたためさせていただきました。まんじでありがとうございます!!ハイハイ飛び出すハート
本来は木箱入りですが重くなるので送ってもらいませんでした。
 
ほんじゃあ、さっさとテイスティングしましょっ酔っ払い
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは黒糖の芳ばしい甘み。
プラムの酸味立ちと濃密な甘み。
カヌレのようなデザート。
大麦麦芽の粉っぽさ。
エグミもなく重めの良い香りです。
 
味わいは口当たりトロッとしたテクスチャ。
黒糖のような芳ばしく濃厚な甘み。
チョコブラウニーのようなコク。
熟した巨峰の酸味。
フィンネルの強いスパイスがグッと喉に押し寄せ強烈なインパクト。
鼻にフーッと抜ける25年の熟成香。
余韻は喉に甘ったるさを置いてフィニッシュ。
 
 
 
■  アラン25年の考察
 
香りの芳ばしさ、味わいの芳ばしさ、良質なブレンド、そしてアラン最高のクオリティが織り成す仕上がりです。
アランの酒質の特徴であるフルーツの酸味感は健在で、そこに樽熟成された芳ばしい重めの甘みが付け加えられてる感じですね。
アルコール46%ですが、アタックは結構味わい強めに現れてるなと感じます。
おそらく25年もの年月のコクが全乗っかりのため加水されてもフルボディでいられるんだと思いました。
 
スコットランドの気候ではスコッチは16年前後が熟成のピークで、一番おいしくいただけるんだとか。そして21年前後になると円やかに落ち着いていく2回目のおいしさが現れるみたいです。しかしながらこれらは樽の出来次第でダメな樽は破棄するか寝かすか取捨選択するみたいです。
25年オーバーともなるとさらに寝かされた(生き残った)樽になりますが、やはりスコッチの奥深さはここにありって味わいでした。
 
 
※画像は公式ホームページから
 
 
EDRADOUR
AGED 10 YEARS
 
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:100ml
アルコール:40%
樽構成:シェリー樽
希望小売価格:700ml / 5800円
 
 
色:ダークブラウン
トップノート:3
アタック:3
香り:黒糖、プラム、ドライフルーツ
味わい:オイリー、黒糖、フィンネル
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:3.2
 
 
 
■ エドラダワー蒸留所について
 
ハイランド地区にあるエドラダワー蒸留所は、パースシャー郡ピトロクリー町にあり、同町にはブレアソール蒸留所と共に二大蒸留所となっています。
スコッチの違法蒸留所時代にパースシャーでも農家による蒸留所が数多く点在し、1823年に合法となったときパースシャーでも蒸留所の許可取りを始めたそうです。1825年には農業者組合を発足させウイスキー蒸留所としての正式稼働が始まりました。
その中の一つがエドラダワー蒸留所で、スコットランドの不況にあえぐ時代を切り抜けられたのは規模が小さいからだそうです。
そして小さいからこそアメリカのマフィアに買い取られ、ペリノリカールに買収され、現在は有名なボトラーズメーカーのシグナトリーヴィンテージが所有しています。
シグナトリーヴィンテージはどうしてもエドラダワーを所有したいらしく念願の買収らしいです。
そして同社のボトラーズウイスキーのほとんどはエドラダワー蒸留所のウェアハウスにて熟成されているのは有名ですね。
 
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは黒糖の芳ばしい甘み。
ブドウ系のドライフルーツの酸味。
ドライプラムの濃密な甘み。
若干フィンネルのスパイス。
エグミもなく重めの良い香りです。
 
味わいは口当たり滑らか。
オイリーな酒質。
黒糖のような芳ばしいコクを薄めた甘み。
余韻はフィンネルのさっぱりしたスパイスとオイリーな甘みでフィニッシュ。
 
 
 
■  エドラダワー10年の考察
 
アルコール40%に加水したことが分かるくらい薄めてある酒質の印象がしました。
本来は43%が本商品のポテンシャルを十分に引き出せたのではないかなと思います。
それくらい薄さが際立ってました。
しかしながらこれがカスクストレングスだと、それはそれで不安が出そうな気もします。
46%だとカーッと行け、コクが喉に絡むのかなとも想像しました。
それくらい想像が掻き立てられる酒質なのは確かですね。
エドラダワー12年を試してみるか、シグナトリーヴィンテージのボトルでも探してみましょうかね。
 

 

 

 

 

 

 
 
 
HIGHLANDPARK
14 YEAR OLD
LOYALTY OF THE WOLF
SWEET & COMPLEX
 
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド 
原料:モルト
容量:100ml
アルコール:42.3%
樽構成:シェリーシーズニング・アメリカンオーク樽、エクストラバーボン樽
希望小売価格:700ml / 9800円
 
 
色:琥珀色
トップノート:3.5
アタック:3
香り:フローラル、ヘザーハチミツ、熟したりんご
味わい:スモーキー、からし菜、薬草、砂糖水
アルコール感:3
ピート感:4
 
 
 
総評:3
 
 
 
■ ハイランドパーク14年 ロイヤルティオブザウルフについて
 
このロイヤリティオブザウルフ、オオカミの忠誠心と銘打たれたこの商品は、オオカミとバイキングに敬意をこめて作られたコンセプトがあるみたいです。オオカミの群れが鉄の結束であるように、バイキングという部族の団結もまた同じという意味合いで誕生したみたいですね。
樽構成はシェリーで味付けしたアメリカンオーク樽にリフィルエクストラバーボン樽でゆっくり熟成させた商品みたいです。
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはフローラルでヘザーの花のハチミツの甘み。
熟したりんごの甘み。
ほんのり煙が立ち上がります。
アタックはさほどでもありませんね。
エグミもなく良い香りです。
 
味わいは口当たり非常に滑らかなテクスチャで、香りにはあまり感じられなかったスモーキーさがふわっと鼻に抜けます。
からし菜のような辛味とかすかな薬草感。
砂糖水のような薄めの甘み。
余韻は辛味あるピーティーさが長く残ります。
 
 
 
■  ハイランドパーク14年の考察
 
意外にスモーキーウイスキーの酒質が全面に出てるハイランドパーク14年ですが、香りより味わいのほうがスモーキーさが出てますね。
ピーティーさも強く感じられ、14年の熟成香もあると思います。
しかし甘みも弱くインパクトの面でも印象に残りにくいウイスキーかなと思います。
 

 

 

 

 
※画像は輸入代理店三陽物産から
 
anCnoc
18 YEARS OLD
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NON CHILL-FILTERD
NATURAL COLOUR
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:46%
樽構成:スパニッシュシェリー樽、アメリカンバーボン樽
希望小売価格:700ml / 13,800円
 
 
色:琥珀色
トップノート:3
アタック:3
香り:ミルクチョコ、バニラ、ラムレーズン
味わい:ブルーベリーハチミツ、チョコレート、熟したパイン
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:4.5
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはウイスキーとして不安の無い立ち上がり。
ミルクチョコの優しい甘み。
バニラエッセンスの良い香り。
奥には熟したラムレーズンの芳醇さ。
アタックは熟成からか和らいでいます。
 
味わいは口当たりトロッとしたテクスチャ。
ブルーベリーハチミツのさっぱりした甘み。
クーベルチュールチョコのような甘いコク
熟したパイナップルの酸味感。
鼻に抜ける18年の熟成香。
余韻は長い。
 
 
 
■  アンノック18年の考察
 
アンノックによる18年以上の熟成されたウイスキーは完璧な香りと味わいを表していますね。
長期熟成されると分かるスパニッシュオークのシェリーカスクとアメリカンオークのバーボンバレルで

18年間熟成されたリッチで重厚な味わいのウイスキー。
ノンチルフィルタード、無着色で、最も自然に近い形で瓶詰されます。

ノックドゥー蒸溜所特有の飲みやすい軽やかな印象はそのまま、シェリー樽原酒
の力強さが加わった、飲みごたえもある1本です。

 
 
※画像は購入先ヴァンエボヌールから
 
SCARABUS
 
ISLAY SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NON CHILL-FILTERD
NATURAL COLOUR
 
 
産地:スコットランド アイラ島
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:46%
樽構成:不明
小売価格:700ml / 4,500円
 
 
色:ゴールド
トップノート:4
アタック:3
香り:ヨード、燻製肉、ハチミツ、茹で卵、レザー
味わい:スモーク、綿菓子、ペッパー
アルコール感:3
ピート感:5
 
 
 
総評:4
 
 
 
■ スカラバスについて
 
スカラバスは「探す者だけが見つける」というキャッチフレーズと、ラベルに意図的に曖昧なシンボルを盛り込むことで、謎と発見の感覚を生み出しています。その外観と雰囲気は、1 日の日照時間を計測する装置であるサンシャインレコーダーを考案したアイラ島生まれのジョン・フランシス・キャンベルの作品からインスピレーションを得ており、ケルトの民間伝承物語の膨大なコレクションも作成しています。
スカラバスはアイラ島の神秘的な場所として知られており、その名前は13世紀にまで遡り、古ノルド語で「岩の多い場所」を意味しているようです。
金色のカリグラフィが施された印象的なラベル。
アイラのピートスモークと潮っぽさが特徴的なボトラーズのスコッチウイスキー。
「アイラのシングルモルト」だが、蒸留所名はシークレットみたいですね。
スカラバスをリリースするハンターレイン社ですが、近年アイラで9番目となるアードナッホー蒸留所を稼働させたことで話題になりました。
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはヨード香や磯の香り。
燻製のスモーク香。
甘味良いハチミツ。
茹で卵のタンパク質の香り。
奥からレザー香の酒質。
アタックはさほどありません。
 
味わいは口当たり非常に滑らかなテクスチャで、甘みとスモーキーさとピーティーさが同時に押し寄せます。
甘みは綿菓子のような優しくもしっかりしたもの。スモーキーさは上の下くらいですがしっかり鼻に抜けるもの。ピーティーさはペッパーの酸味感がありインパクトが強め。
余韻はピーティーさが強めに長く残ります。
 
 
 
■  スカラバスの考察
 
クセのあるスモーキーウイスキーですが、そのなかでも中間に位置した味わいをもたらしてるなと思います。
しっかりしたスモーキーさに、甘みとコクがあり、ピートで締めくくれる、しかもエグミもなくブレンドも最高でした。
ラガヴーリンに似た酒質かなと思いましたが、アードベッグやラフロイグやボウモアより優秀な味わいだなと感じます。