みーちゃんがこの寒さと歯周病で食欲不振になり、みるみる痩せ細そってきたので、仕事を二日に渡り早退して病院に行って来ました。
 
月曜にかかりつけの病院、火曜にセカンドオピニオンで隣街の病院に行きました。

金曜に仕事から帰ると普段は布団から顔出してエサをねだるのにしなかったんです。
布団をはがすと寝ぼけ顔。
顔を見ると目やにがたくさん出ていて、毛並みがまるで死体のようにがさがさ。

様子見でエサ場にいつものチャオちゅーるを置くと、ヨロヨロしてもう自発的な飲食がままならない状態でした。
そもそも食欲がないレベル。

年寄りで食欲がないとは相当なダメージ。

人間でも衰弱すると目やにが大量に出て、飲み物も食べ物も出来なくなります。

 
大丈夫だよ。大丈夫だからね。

 
診察代にて。

 
歳の割にはとても力強くて先生も手をこまねいていた。先生の手にも力が入る。

涙が出そう。

 
よく頑張ったね。

看護スタッフのかたが最後に頭をひと撫でしてくれてなんか良かった。ちゃんと診てくれてるって。

本当によく頑張ったね。

 
家に帰ってきて安心したのかスヤスヤ。

 
抗生物質と注射器。
2mlの水に溶かしてチュッチュッと口の中に押し込めば良いらしい。
 
 
そう言えば、古い診察券を見つけた。
これは避妊手術したときのやつ。
2004年生まれなんだね。

終末期ほんとつらい。

 
 

 

 
GRISETTE
BIO
BLANCHE WITBIER
 
 
産地:ベルギー
メーカー:サンフーヤン醸造所
原料:麦芽、ホップ、オート麦、糖類、コリアンダーシード、オレンジピール、ビタミンC
容量:250ml
アルコール:5.5%
希望小売価格:352円
 
 
色:赤琥珀色
トップノート:4
アタック:1
香り:しょうゆ、モルティ
味わい:苦味、オレンジ
アルコール感:3
 
 
総評:3
 
 
■ ホワイトビールについて
 
ベルギービールの一つに「ホワイトビール」があります。
大麦と小麦にコリアンダーとオレンジピールを加えた小麦ビールの総称がホワイトビールみたいですね。
日本で有名なホワイトビールと言えば「ヒューガルデン」ですね。
 
 
■ サンフーヤン醸造所について
 
サンフーヤン醸造所はベルギーのエノー州ルルークス町にあります。
首都ブリュッセルから南に50キロほどの距離にありますね。
ステファニー・フレアーにより、1873年に設立されました。女性が建てたんですね。
1910年に甥のブノア・フレアーに事業を譲渡してから、グリゼット、ベルジュ、セゾン、トリプル・ワロンヌなど様々なビールを製造していったみたいですね。
 
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはしょうゆのような出汁感が強く漂います。麦芽の甘みもほどよく。
 
味わいはコリアンダーの清涼感とオレンジ感漂う、お吸い物の出汁。苦味もほぼなく、ホップの甘みがします。
 
 
■ グリセット ブロンシュ ビオについて

 

EUオーガニック認定を受けている本製品は4種類が出ています。ピンクのフルーツのみノンアルです。

原料の95%はオーガニックでブロンシュビオは2016年にワールドビアアワード金賞を受賞しています。

 

酒のやまやでセール品を3本買ったんですが、並べると水色のラベルデザインが映えてカッコいいんですよ。

 

※画像は公式ホームページから

 

 

 

 

 

 

 

 
MARS WHISKY
TWIN ALPS
 
BLENDED WHISKY
 
産地:日本 長野県
原料:モルト、グレーン
原料原産地:英国、カナダ、国産(グレーンウイスキー)
容量:200ml
アルコール:40%
樽構成:不明
希望小売価格:200ml / 990円、700ml / 2000円
 
 
色:べっこう色
トップノート:3
アタック:2
香り:ハチミツ、ウッディ、カラメル
味わい:ハチミツ、カヌレ、カラメル
アルコール感:2
ピート感:1
 
 
 
総評:2.8
 
 
 
■ マルス信州蒸留所について
 
鹿児島県の本坊酒造が長野の地に蒸留所を設立したのは1985年のことです。
地図を見ると分かりますが、東に南アルプス山脈、西には中央アルプス山脈に挟まれた伊那谷に位置しています。それでも標高800メートルの高地に蒸留所はあります。
2013年には28年物のブレンデッドウイスキーが「ワールドウイスキーアワード」でブレンデッドウイスキーの最高賞を受賞してます。ワールドウイスキーアワードは英国の「ウイスキーマガジン」が主催する品評会で2007年から毎年開催されています。
 

 
マルス信州蒸留所では英国産の大麦を発芽させ、粉砕、糖化、発酵、蒸留、貯蔵と一通り自社製造をしています。
全ての設備は近代化されていて、2基のポットスチルは岩井喜一郎が設計したストレートスワンネック型でラインアームは短くやや下向き。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはドライに、ハチミツ香はバーボン樽由来の芳醇さが漂います。エグミなく全体的に熟成も相まってアタックは和らいでますね。ウッディさはフェンネルのスパイシーさが覗きます。ブレンデッドウイスキーとしてのブレンドは良く、なかなか良い香りです。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチはハチミツの甘み。カヌレデザートのカラメルのような芳醇なコクが感じられます。ウッディさはオーク材の香ばしさ。渋みや辛味は短く余韻も短い。
 
 
 
■ ツインアルプスの考察
 
意外に甘く飲みやすいウイスキーに仕上げているなという印象です。
しかしほぼカラメル味の印象もあります。
カラー、ロースティー、苦み、コク、甘み全てにカラメルがかかわってる人工的な味わいがありますね。
これは安いブレデッドスコッチのフェイマスグラウスやローダーズも同じようなものですので、未熟ウイスキーの味わいの調整として普通かなと思います。
かくして、ウイスキーにおけるカラメル色素は、味わいに寄与しない・するとのウイスキーカラメル是非論争があるようですが、カラメルが無味無臭だとして味わいに変化をもたらさないのであれば、だったら別にほとんどのウイスキーに入れなくても良いんじゃないかなと思います。余計なものを投入して味に変化は「全く無い」という論調も苦しいかなと思いますしね。
日本カラメル工業会では色や苦味やコクをもたらすとちゃんと明記されています。
まあ焦げたカラメル粉をドバッと大量に入れるんですから味はしますよそりゃ。
 
 
 
■ おわりに
 
いや~200ミリボトルありがたいですね。各メーカーにはハーフか200ミリをラインナップしてもらえるとありがたいですね。
だいたい100ミリも飲むとどんなに美味しいウイスキーでも飽きてきちゃうので、いろんなウイスキーを楽しみたい人にとっては量は少なくても良いかなと思います。お財布にもやさしいし✨
 
原料に国産グレーンウイスキー使用とありますが、南アルプスワインアンドビバレッジでしょうかね・・無気力

 

 

※画像はmalt.comから
 
GLENKINCHIE
12 YEARS OLD
THE EDINBURGH MALT
 
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド ローランド地区
原料:モルト
容量:100ml
アルコール:43%
樽構成:バーボン樽
希望小売価格:700ml / 4500円
 
 
色:赤みがかった金色
トップノート:3
アタック:2
香り:白ワイン、りんご、パイン、漬け物
味わい:ハチミツ、オレンジ、コリアンダー、ホワイトペッパー
アルコール感:3
ピート感:1
 
 
 
総評:3.5
 
 
 
■ グレンキンチー蒸留所について
 
グレンキンチー蒸留所はジョージとジョンレート兄弟により1837年に設立されました。
最初は1825年にレート兄弟がミルトン蒸留所として始めたのか、元々あったのを利用したのか文献が無いため曖昧みたいですが、公式設立年は蒸留所認可が下りた年でもあり、そこでグレンキンチー蒸留所として名前を変えたみたいです。
考えてみれば名前を変える必要性は無いと思われるので後者が有力でしょうかね。
 
しかし資金難に陥り、1853年に蒸留所は閉鎖され、売却後は製材会社として存在していたみたいです。
蒸溜所が再始動したのは1880年頃のことで、ワイン商社などが蒸留所を購入したみたいですね。
1914年にはローランド地区の他の蒸留所、クライズデール、ローズバンク、マグダレン、グランジと共にスコティッシュ・モルト・ディスティラーズ組合を結成したようです。
1925年にはDLC(後のディアジオ)と合併し、現在までディアジオの傘下になっています。
 
 

 
名前の意味は「谷あいのキンチー川」で、蒸留所のすぐ脇にキンチー・バーンが流れています。
蒸溜所は首都エディンバラから東に30キロの位置にあるペンケイトライド村で、大麦畑に囲まれた場所に立地しています。
ディアジオではクラシックモルトに選定されており、中でもブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」の4つのキーモルト、カーデュ、カリラ、クライヌリッシュ、グレンキンチーは有名ですよね。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
ふんわりと白ワインのような芳醇な香りがグラスから溢れてきます。フルーティーさはりんごのやさしい甘みか、熟したパインのようなフルーツ酸の芳香が立ちます。バーボン香のバニラ感も漂いますね。12年の熟成も相まってアタックは和らいでます。
 
味わいはハチミツようの強めの甘みが真っ先に感じられます。コリアンダーの清涼感あるオレンジのスパイスが中盤から押し寄せ渋みとともに余韻まで長く残ります。樽香とホワイトペッパーの辛味が唇をしびらせフィニッシュ。余韻の苦味はピーマンのニュアンスも。
 
 
 
■  ローランド地区の考察
 
ローランド地区といえば、グレンキンチーとオーヘントッシャンが有名ですよね。
同地区には6つのモルトウイスキー蒸留所がありますが、歴史ある蒸留所は上記の2蒸留所とブラドノックとなります。
ローランド地区はグレーン製造が主だったりしますね。
そして近年では新蒸留所の建設が増え、2017年にはクライドサイド蒸留所、2015年にはグラスゴー蒸留所が誕生しシングルモルトウイスキーをリリースしています。
 
なぜローランド地区には蒸留所が少なかったのかというと、ハイランド地区と違い都会化により蒸留所が衰退したと言われています。それは産業の数の多さに起因してるのでしょうね。
 
 
 
■ グレンキンチーの考察
 
ローランド地区の風土からくる軽やかな酒質の原料から「エジンバラモルト」と呼ばれているみたいですね。
モルトは1969年にフロアモルティングはやめ、製麦会社から仕入れています。仕上がりはノンスモーキーでありながら、使用するモルトは若干スモーキーモルトを混ぜてるみたいですね。
 
発酵槽は木桶で、下向きのラインアームを持つポットスチルは3万リットルと2万リットルの2基でスコットランド最大級。
フローラルで軽くなり過ぎないライトな酒質はこの製法からきてるんですね。
 
様々な樽にて熟成がかけられるみたいですが、グレンキンチーの基本はバーボン樽メインになります。
味わいでもバーボン感は出ていました。
事前情報を一切入れずに毎回テイスティングしてますので、ちょっとは腕が上がってますかねニコニコ花
 
ブレンデッドウイスキーのキーモルトとしての役割を持つ蒸留所なので公式ラインナップは「12年」のみ。
しかし親会社のディアジオの命により「ディスティラーズエディション」が毎年数量限定で販売されています。
これは高アルコールのアモンティリャード・シェリーを熟成に使っていた樽にて熟成されるみたいですね。
シェリー樽ということでナッティな味わいに変化してると思いますが、今度試したいと思います。
 

 

 
BOWMORE
AGED 12 YEARS
 
ISLAY SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド  アイラ島
原料:モルト
容量:350ml
アルコール:40%
樽構成:リフィルバーボン樽、シェリー樽
希望小売価格:350ml / 2600円 : 700ml / 4400円
 
 
色:赤褐色
トップノート:4
アタック:3
香り:ドライプルーン、ハチミツ、りんご飴、スモーク
味わい:ハチミツ、ナツメグ、セージ、柿、ベーコン
アルコール感:3
ピート感:4
 
 
 
総評:3.5
 
 
 
■ ボウモア蒸留所について
 
1779年に農業を営んでいたジョンPシンプソンによって創業されたみたいです。
アイラ島で一番古い蒸留所で、スコットランドでもトップの古さみたいですね。
しかしウイスキーの生産は遅く1816年で、それまではアグリカルチャーで生計を立てる会社だったみたいですよ。
 
ボウモアの意味はゲール語で「大きな岩礁」というみたいですね。
グーグルマップだと蒸留所のちょい西側の海岸に黒く映る岩礁があるんですが、それがそうなんでしょうかね?
 
 

 
シンプソンが亡くなり、1837年にドイツ人家族のムター一家が蒸留所を切り盛りしていったそうです。
ムターは設備を新しくし近代化を進め、大麦や石炭を運ぶ蒸気船も購入し手広く事業を進めたみたいですね。
第二次世界大戦中は蒸留所は閉鎖され、英国空軍の指令本部になり、ドイツ潜水艦隊の迎撃作戦にあたってたみたいですね。
1963年にはご存知、酒販代理店のスタンレーPモリソンによるモリソンボウモアが誕生します。
この60年代にボトリングされたボウモアは美味で、世界的に価値が跳ね上がっているみたいですね。
そして1989年に日本のサントリーが株式を取得し、1994年に完全買収に至りました。この年に64年蒸留の30年熟成品、あの名品「ブラックボウモア」が発売されたんですね。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはフルーティーでドライプルーンやりんご飴のような芳醇な甘み。ふんわりと漂うハチミツの甘みに樽の香味が立ちます。熟成は十分で、始めの香りが立ち消えても奥から漂う芳醇な甘みは健在です。若干ピートの燻製香も混じってるように思います。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチは華やかなスパイスを伴うハチミツの甘み。
スパイスはミンティなナツメグ、かすみ草のようなセージ。ここが潮感と評される複雑な味わいだと思います。
熟した柿の甘みが奥から覗き、ベーコンの甘みとスモークが余韻まで残ります。
 
 
 
■  ボウモア12年の考察
 
40%とは思えないくらいしっかりした味わいです。開栓から硬くなく美味しいウイスキーでした。
そこでボウモアの原酒を理解したいと思いました。
 
 
●麦芽使用全体の3割はピーテッドモルトで、伝統のフロアモルティングにて自家製麦をしています。7割は製麦会社から調達しています。発芽に使う仕込み水はピートが馴染んだラガン川の軟水を使用。
 
●昔ながらのキルン棟にて約35ppmのピーテッドモルトを作ります。
 
オレゴンパインの木桶にて酵母を加え発酵を促し、48時間~62時間かけてアルコール7~8%のビールを作ります。
 
●ポットスチルは小さくストレートヘッド、しかしラインアームは上向きで、冷却はシェルチューブ。重めの酒質に軽めの香味に仕上げ。
 
●熟成樽はバーボン樽とシェリー樽。なかでもリフィル樽にて長期熟成させた原酒はピートが甘い芳香に変わったものを使用。
 
 
これらの製法工程を見ると分かりますが、アイラウイスキーでありながらクセなく仕上げているなという印象を受けました。
実際に味わいでも感じたのは、アイラウイスキー特有のスモーキーや舌に残るピートより、アロマティックなミディアムテイストの常飲酒の位置づけでいるのかなと思いました。
なるほど、公式ではスタンダード品を「キャンプファイヤーそばのバニラアイス」と形容しているのはうなずけますね。
12年で4400円ですよ?安すぎます。
 
 
 
■ おわりに

 

これは友人の子供へのクリスマスプレゼントのお返しとして、その子供らに逆クリプレをしてもらいました。

ウイスキーを全く知らない家庭なので「知多どう?」って言われたんですが、やべーって思い慌てて飲んだことなくて入手しやすいウイスキーを考えました。ドラッグストアやスーパーに必ずあるウイスキーで値段が安いやつと言ったら「ボウモア12年350ml」これですね。ええ子供たちやね悲しい