老木と若木
今日は絶好のツーリング日和だ。
ただ、風が少し強い。
今咲いている桜の多くは「ソメイヨシノ」という品種だという。
だが、その大半が寿命を迎えつつあるらしい。
そもそも桜の木はもろく、全国で倒木のニュースも耳にする。
K-1へ向かう途中、いつもバイクを停める場所で、俺は一本の小さな桜の木に気づいた。
まだ植えられたばかりの、細い幹の若木だ。

…… 誰かが植えたのだろうか。
しばらくその木を眺める。
この桜も、十年後、二十年後には大きく育ち、
春になれば、美しい花を咲かせて人々を楽しませるのだろうか。
風に揺れる細い枝を見ながら、
俺はふと、自分のことを重ねていた。
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