―夏、K-1にて―
さて、夏本番である。
照りつける日差しは容赦がないが、それでも山はまだ幾分か涼しい。K-1も、木陰と水分さえあれば、なんとかなる。
休日の晴れた日には、顔なじみや、かつての仲間と出くわすこともしばしばだ。
数台で流すK-1――確かに今どき、知らぬ者が見れば、煽り運転やら暴走行為やらと訝しがるかもしれない。だが実態はまるで違う。アラ還ライダーたちによる、健全なスポーツ・ツーリングってところだ。
最近は、早朝の走りがお気に入りである。
朝8時前にはK-1へ上がり、10時前には下山する。下界の道路は空いているし、昼の灼熱に比べれば、まだ走りやすい。もちろん、朝一番のアルコールチェックは欠かさない。
ただ、早朝組では旧友たちに会えないのが、少しばかり残念か。
CB650R E-clutchと過ごす、初めての夏でもある。昨年末に納車されたためだ。
この夏、バイクとは「熱の塊」であるということを、久しぶりに思い出した。
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