そう、知ってはいるのだと思う。
だけど、その自分にとって当たり前のことが
人様には物珍しい事だったり
特別な事だったりする
その感覚は、なかなか実感しにくいのかもしれません。
日々人に会い、交渉することが仕事だった私は、単純に計算して見ると、30,000件は軽く超える数の交渉をして来ています。
30,000件って、結構スゴくない?
これ、人に言われて気付いたり、あらためて数字にすると「おお〜」と思うけど、あの頃の日々を思い出しても、なんと言うことはない普通の日常の様に感じるのです。
本人はね。
私、強みを見るセッションを数年やっています。
強みと言うのは、まさしく今書いた通り、本人にとっては、【当たり前になっている凄く出来る事】なんですよね。
どんな人でも気が付いてなかったり、今は気が付いていても、ある時までは周りの人はコレができないって事に気が付いてなかったこと。
それを強みとして、セッションではお伝えしています。
自分でやっているので、この「自分にとっては当たり前のこと」と言う特徴はもちろん知っている。
たくさんのケースも見て来たし、自分の事もなるほど、これは私だけの特徴だ。と今は理解していました。
正確には理解しているつもりだった。
社会に出てからの経歴は、接客業や営業、そして交渉段取りだったりと、常に相手がある仕事をして来た結果、優に30,000件は超える数の接客・交渉をして来ていました。
初めて着いた職業で接客する時は、先輩から対応の仕方を教えてもらった。
次のアポイント営業でも、マニュアルをもらって電話をかけて、来た人に接客営業をした。
映画業界でも、基本的にやる事は教えてもらったり、見て学び、交渉は先輩について行って現場で見て聞いて覚えていった。
だけど、いつもリアルな現場では
マニュアルにない展開が起こり
イレギュラーな問題が発生する。
相手は友好な時もあれば
揉める事も怒っている事もあった。
苦情もあれば、悩み出す事もある。
お願いが、あと一歩で通りそうで通らない事もある。
不慮の事故や自然の脅威
約束が守れない時の対応など。
マニュアルや教わった例でわかる事なんて、氷山の一角。
ほとんどは生物で、やっぱり人の数だけケースバイケースが起こるのです。
そう言った『現場の数』は、ご覧の通りの経験値で、これはやっぱり、相当大きな事だったようで。
映画時代の最後の数年は、ぶっちゃけ現場では怖いものがもう無かった。
怖いもの、と言うか、『未知の世界で不安で怖い』みたいな事がね。
何があろうと、どうにかできる。
そういう感覚が、もう底の方にドッシリとあったのです。
いつものように長〜〜くなって来ましたね(⌒-⌒; )
つづく