間は、ただの空白だと思っていませんか。
沈黙は、気まずさだと感じていませんか。

 

けれど、本当に大切なことは、言葉と言葉のあいだで決まっています。

急いで答えを出すとき、私たちは何かを置き去りにします。
ひと呼吸置いたとき、見えていなかったものが、静かに浮かび上がる。

 

間とは、止まることではありません。
流れを壊さないための整えです。

近づきすぎれば重くなり、離れすぎれば切れてしまう。


そのちょうどよい距離は、頭ではなく、身体が知っています。

焦る前に、ひと拍。
踏み込む前に、ひと呼吸。

 

そのわずかな余白が、関係を守るか、壊すかを分けます。

間は、日本人の特別な技ではありません。
人が成熟するために身につける、静かな強さなのです。