雨が上がったところを狙って

竹刀と防具と稽古着だけを持って

自転車を漕ぎ出す。



 

帰る時間の降水確率の方が

高いことは知りながら、

雨具は一切持たなかった。

 




 

稽古後、やっぱり降っている。

 


汗まみれですでに濡れている剣道着のまま

自転車に跨ってペダルを踏む。

 

 

雨が降り注ぐ中を

顔や手に当たる雨粒の感触を味わいながら、

 


自分が進むことによって感じる風で

熱くなった躰が

程よく冷めていくのを自覚しながら。

 





 

今、右目に飛び込んできた雨粒の水分子は

いつかの時代に、大きな川を流れていたことがあるかもしれない


ある時は、どこかの地でリンゴの実の一部だったかもしれない

 

またある時は、誰かの心を洗い流す涙だったことや

美しい虹を映し出す役目を果たしていたこともあるのかも…

 





 

…そんなことが思い浮かんだのは

今日、お世話になっていたアロマサロンの店主から

一旦閉店して、拠点を故郷に移すお知らせが来たからかしら。



 

 

約17年前、開業されて間もない頃に訪れてから

ほぼ毎月お世話になっていて

途中フィリピンでの生活を送っていたときも

一時帰国したら必ず立ち寄った。

 


 

この1年半は特に深くお付き合いさせていただき、

私が「国際認定スピリチュアリスト」になることを決心するまでの道のりにも、

なるための過程にも、大きく影響を与えてくれただけでなく、

なった後の現在は、私のコンサルティングを「セラピー」と言ってくださっている。



 

まだ伴走の真っ最中なので、

遠い地へお引っ越しされても繋がりはあるし、

今後もお付き合いは続くとわかっているのに、

今日お知らせをもらったことで、

本当に行ってしまうことをようやく実感したのかな。

 






 

雨に打たれながら

目に飛び込んできた雨粒が

自分の一部になっていくのを感じつつ

水分子の壮大な冒険に思いを馳せた。


 

 

古代からある川も

そこを流れる水はひと時も同じであったことはないし

人体を構成している細胞だって

次第に新しいものに入れ替わっている。

ずっと同じものなんて何一つない。

意識だって、時間とともに…そうでしょう?

 

その方もまた、流れに添っている

ただ、それだけ。

 (別れだなんて思ってないゎ!(^_-) )




 

(↑4年前、その方のお誕生日に作った

 アップルローズタルト。葉っぱは青リンゴ)



 




 

雨が優しくて心地よく、

全ての雨粒に触れたくなって

口を大きく広げ(子どもか!ヽ(´o`;)

スピードもゆっくりに。




 

タイミングよく入り込んできた雨の雫との縁を

その方と私のご縁に重ね合わせたり、

 

逆に私の皮膚から蒸発していった水分は

どこかで誰かの躰の一部になっている…

なんてことを思うと、境界なんてなくて

あらゆるものが大いなる存在の一部で

つながってるんだってことを思い出したり。



 

 

なんだか余計に心地よくなって

家に到着後もしばらくの間空を見上げる。



8月最後の夜、

顔に当たる雨粒の温度や感触を楽しみながら

涼しさの中に過ぎゆく季節を

深く感じ入ったのでした。



 

 

秋が、来たんですねぇ。





読んでくださり、ありがとうございます☆





Kayo