今月はオペラ月間、2018年頃から少しずつMETライブビューイングを見るようになり、特にこの数年はこの時期は回数が増えている。
さて私が一番好きなのは2008年のエフゲニー・オネーギンなのだけれど、なんといってもプーシキンの小説といいチャイコフスキーの音楽といいまさにロシアの最高傑作くらいに勝手に思っている。だいたいにして第一印象が良いとそれ以降もいい印象しかないようにも思う。
しかしその逆もあって、これが非常にくせものだったりする。いわゆる食わず嫌いに近いところがあって、それって自分の興味の範囲を狭めていてもったいないってことがある。
私は声低めのが好きなのでオペラも男性主役を選ぶ傾向にあるんだと思う。さて今月私は久しぶりに恋をした。バリトン歌手のペーテル・マッティさんだった。
なんともまあ、モーツァルトのドンジョバンニのオリジナル知らないのに新演出見ちゃったものだから、面白いけれどあまりいい印象ではない。
これはあえてモーツァルトと角度合わせたのだろうか?以前からの疑問。
さて昨日は家ついてからエフゲニー・オネーギンを見ていた。そのあとYouTubeでこのマッティさんの過去の映像のオネーギンを見てしまった。正直そのYouTube見なきゃよかったと後悔してしまった。というのも印象が印象ゆえにオネーギンの印象も変わってしまったことだ。(歌ってる本人には責任ないのだけれど)オネーギンが人の心もてあそんで最後は人妻に捨てられた話にすり替わってしまった。ロシア文学の美しさも世俗的に読むと180度変わってしまう。
さて今日はいよいよカルメンをみようと思っている。カルメンを見たのはもう20年以上も前だろうか?私も当時は若かったため男心というものがわからなかったので当時カルメンというオペラには非常にいい印象がなく今に至る。もちろんその間には音楽でも聴いているしストーリーも知っているので頭では理解している。
頼むから過去の印象を払拭したい!
現代版でいいのか?それともやはりオリジナル?
どう見るかは私次第なのだけれど。
数年こちらのピョートル・ベチャワさんを見かける機会が多い。