救急車 | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 体験談では救急車で搬送されたという話は割とよく出ます。道端で倒れている人がいれば、救急車は呼ばれるでしょうし、(アルコール性)てんかん発作でけいれんしている人がいればやはり救急車は呼ばれるでしょう。

 

 しかし酔っ払いには救急車は冷たいのです。 病院に連れて行っても訳の分からないことを言ったり暴れたりしますし・・・・まして、常習犯の場合には、病院にも連れて行ってもらえなくなってしまうようです。

 

 私は酒がらみでは3度お世話になっています。

 一度目は、深夜家で酔っぱらっていて、階段を2階から1階まで転げ落ちて血だらけになっていたので家族が救急車を呼んでくれました。

 次は、 自宅でアルコール性てんかん発作を起こして意識不明になった時です。この時はそのまま病院のICUに運び込まれました 。病名はアルコール性心身症となっていました。

 三度目は、もはや家族に見放されて一人住まいしていて酒が切れて、何とか近所のスーパーまで買い出しに行こうとしていて、道でいきなり倒れたのでした。やはり離脱からくるアルコール性てんかんだったと思われます。

 
 最初の2回は妻が付き添ってくれていたので素直に病院で扱ってもらえました。しかし3度目は家族に見放された後で、付き添える家族なども無く、引き取ってもらえる病院を探してくれたのがなかなか見つからりませんでした。
 なんとか引き受けてもらえる病院は見つかったのですが、点滴を受けてそのまま自力で自宅まで帰らさせられました。
 身寄りも無く道端で倒れている酔っ払いは邪険に扱われるようです。これがそれ以前にも同じことをやらかしていたら、そのまま放り出されるというのは、人の体験談で聞いています。
 
 まあ、酔っ払いなんて言うものは理不尽な行動をとるし、まともに対応できる代物ではないので、邪険に扱われても仕方がないでしょう。救急隊も忙しいことですし、毎度手間をかけるだけのよっぱらいにまともな扱いをする気が失せるのも尤もです。
 
 ただ社会衛生という観点で言えば、救急車の常習犯である酔っ払いは間違いなくアルコール依存症です。SBIRTの最初のS:篩(ふるい)にはこれほど適切なものは無いように思います。
 現在このふるいとして機能しているのは、飲酒運転検問でアルコールチェックに引っかかった場合ですが、これよりはるかに確実にアルコール依存症を篩いだしてくれそうです。
 
 まあ欠点と言えば、その時点での対象者当人は酩酊状態で、まともな話が通じないという事でしょうか。後日連絡してもその時点の記憶が無くて、自分が酩酊状態だったことすら否定する可能性がありますからね。
 
 それでも、救急医療方面からの篩い出しというのは検討されていないのでしょうか、少なくとも私は体験談で、救急車で拒絶されたという話は何度も聞いているものの、その縁で、専門医につながったという話を聞いたことはありません。
 ぜひ関係各位は検討してほしいものです。

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