アルコール依存症と癌 | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 今からちょうど11年前2012年10月15日から37日間連続通院の前立腺がんの放射線治療を受け始めました。土日は休みですので、7週間ほど通院しました。それから11年間毎年一回診察を受けて、再発は無いということです。

 一度癌になったら転移はともかく別の癌になることも無いだろうと思っていたら、3年前の春に食道がんが見つかり、2020年4月に入院し、胃カメラのような器具で患部を削り取る治療を受けて現在に至っています。

 アルコールはいろいろながんの要因になります。肝臓はもとより口から始まる消化器系が特に多いようで、果たして私も食道にを患いました。癌は最近は早期に発見し早期治療をすれば助かる確率も高いですが、かつては不治の病と言われ、また死に至る病気でした。アルコール依存症も不治の病で、断酒できなければ必ず死に至る病気です。

 

 同じように死病でありながら、アルコール依存症と癌は社会的に扱いはかなり違うようです。

故鴨志田穣氏は「アル中患者は疎まれるが、がん患者はやさしくしてもらえる。」このようなことを言っていました。
どうしてもアルコール依存症には偏見を含んだ見方をされてしまうのです。
 
 癌が致死病であったことから、その克服に人類の英知が注がれ、今は早期発見さえできれば、治療できる病気となっています。だから、早期発見のためのがん検診などが普通に行われるようになってきたのです。アルコール依存症に対しても人類の英知がもっと注がれるべきだと主張したいです。
 
 もちろん、癌は病変部位が特定できる病気だけど、アルコール依存症は精神病であって、特定器官の故障ではなく、病変部分の摘出で治る類の病気ではない訳で、癌と同列に論じるわけにはいかないこともわかっています。それと、医学界も癌と違ってアルコール依存症には熱心になれないであろうことも、一般医師がアルコール依存症日手は無関心なことをからも学会が熱心にではないことも想像できます。
 
 私が生きているうちに、アルコール依存症の治療法が確立されて、また酒を飲める日が来ることを夢見てしまうのですが・・・

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