今日の例会の体験談である人が、何時頃から自分がアルコール依存症だったかと思えば、迎え酒をするようになった頃だろう。というような話をしておられました。
私が初めて迎え酒を勧められた時には
「朝から酒を飲むことにも抵抗があるし、第一酒でこんなに苦しいのにその上また酒を飲む気にはおよそならなかった。」
こんな風に思った憶えがあります。そんな抵抗がある行為をするようになったということが、アルコール依存症である証拠とも言えますから、先の体験談氏の話は尤もだと思えるのです。
そしてさらにCAGEと言うアルコール依存症スクリーニングテストでは5項目しかない質問の1項目が「神経を落ち着かせたり,二日酔いを治すために, 『迎え酒』をしたことがありますか」というものなのです。
そう思うと迎え酒をする、という行為はその人がアルコール依存症であるということをかなりの確からしさで示しているということです。
それでは迎え酒をするときの心理はどうなのかを考えてみたいと思います。まず先の迎え酒への否定的意識を見直してみましょう。
「朝から酒を飲む」
普通の人は朝から酒を飲むことに間違いなく抵抗感を感じます。それが、迎え酒をすしようと思っているときには、朝からだけど、二日酔いの治療なのだからと朝酒へに言い訳になると感じていました。
「苦しいのに酒を飲む」
二日酔いと言う酒に因る苦痛を、酒で直せるはずがない、と思うのが普通の人なのですが、迎え酒をしようとしている当人は、酒はすべての苦痛を紛らわせてくれる万能薬だと思っています。
上記の2点を見れば副通いに迎え酒をする人はまさにアルコール依存症の考え方をしていると言い切れるのです。
ところで私が迎え酒をするようになったのはいつのことだったでしょうか、40代半ばくらい?いや30代後半くらいだったような気もしますが・・・・・