人はなぜ酒を飲むのでしょうか、そして自分はなぜあんなに酒を飲んでしまったのでしょう。
なぜ酒を飲むのか、それは酔っぱらいたいからです。
何か辛いことや、困ったことがあって、何とかしたいけどどうしようもない。そんな時お酒を飲で酔っぱらうと、とりあえずまあ良いかという気分になって、その場は眠れたりします。
トラブルが起きて何か対処しなければいけない。そんな大事な場面なのだけど、お酒を飲んで酔っ払えば、トラブルがあっても構わない、そんな気分になれます。
お酒を飲みすぎることに、家族が色々文句を言ってきます。でも、強い酒を引っ掛ければ、自分が酒を飲むことは正しいことのように思えるのです。
朝から酒を飲んでしまう日々です。流石にこれはまともではない、何とかした方がいいのではと思っても、更に酒を飲んで酔いが回ってしまえば、このままで良い様に思えるのです。
しかしトラブルが現実にあるのです。酔っぱらってもそれがなくなるわけではありません。ありていに言えばそのトラブルに責任を感じて何とかしなければと焦っていたのが、その問題を放棄したに過ぎないのです。
ですからトラブルの解決は先送りにされただけで、何ら解決されていません。先送りにされた問題はこじれる一方です。
それでも、とりあえず気持ちだけでも逃げれるとひとたび知ってしまうと次もまた酒に走るようになります、そしてさらには問題が起きそうだと思った時点で酒を飲んで酔いに逃げようとするようになってしまいます。
アルコール依存症になる人たちは、酔っぱらって現実逃避することの容易さを知っていつでもそれに逃げるようになり、問題を引き起こしていきます。そして問題をこじらせるとますます酒に逃げることになり、そのスパイラルがますます深みに落ちることになって、酒なしではいられなくなってしまうのです。
酔っぱらうのはその刹那にはいいものですが、その結果は、ひたすらに泥沼に陥ることになって、その先は人生の破綻につながるのです。
酔っぱらうために酒を飲んではいけないのです。