鮒寿司を買う | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

今日は自分のところの例会でした。我が会員の出席者は3人でしたが、隣の会から7人出席いただいて
いつもよりにぎやかな例会でした。まるで隣の会にのっとられたみたいです。
まあそれでも、いつもよりにぎやかな分だけ良しとしましょう。

体験談に「去年の今頃は」そんな語り始めが、よくあります。それに続いて、入院中でとか連続飲酒真っ最中で
とかだったのが、ようやく去年の断酒会のイベントのことなどとなって、断酒会がなじんできたと
感じられます。
去年の今頃、滋賀県の例会に連れて行ってもらいました。まだ例会回りを始めたばかりのころです。
朝の例会で、その日に限って会場が休みということで支部長の自宅で例会をしました。
琵琶湖の湖畔の旧家で、佃煮屋さんだったのです。例会が終わってその店でお土産でも買おうかと
見ていますと、鮒寿司がありました。熟れ寿司ですから独特の発酵臭があり好き嫌いが別れる食べ物です。
私は好物だし、土産物屋で売っているのよりだいぶ安かったので、迷わず買いました。
連れて行ってくれた先輩は珍しそうに鮒寿司食べるのか、そう言いました。(その人は滋賀県出身なので
他府県の人で鮒寿司を好むのを珍しく思ったのでしょう)それから、一度別れたのですが
夜また出会った時、「鮒寿司で酒飲むなよ」そう言われました。
そこではたと気が付いたのですが、私が鮒寿司を好きなのは酒の肴として好きだったのでした。
思わずどきまきとしました。実際おいしいと思っているものは酒を前提とした評価だったのです。
食べ物の価値観が酒を基準にできていることに思い至ったわけです。
珍味といわれるものはたいていすきですが、珍味はたいてい酒の肴ですね。
もちろんその日は鮒寿司をご飯のおかずとしておいしくいただきましたが、自分の感覚が
とことん酒前提で成り立っているのに気が付いて愕然とした出来事でした。

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