断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 これは、心の誓いの一部です。

 

「私も完全に酒を止めることができます。
私は心の奥底から、酒のない人生を生きることを誓います。」

 

と続きます。断酒会での言葉なので、断酒会で頑張っていれば「完全に」酒を止めれるよ、という主張なのです。

 まあいわば押し付けであり、プレッシャーをかける言葉なんです。だから この2行を素直に唱和できなかった、と言う話を何度か聞きました。その人たちは当時まだ酒を止めきれていなかったのです。だから唱和するのに後ろめたく感じたのでしょう。 でもお題目ですから、素直に信じれて自分もできるのだと思い込むことも必要なのです。

 

 私は断酒会に所属したおかげで、酒を止めれたと思っていますので、「私も完全に酒を止めることができます。」そう思っています。それでですね、以前私が今とは別の会に所属していたときのことなのですが、新しい人が入ってきました。その彼は

 「断酒できるとは思えない」と言うのです。

そこで私は「断酒会に入って、頑張ってみれば何とかなるよ」と言ってみたものの

「あなたは、成功体験があるから『なんとかなる』と言えるけど、自分はそうは思えない」
そんな答えが返ってきました。
 
 何をやっても思うようにはいかない。何かを成し遂げたという経験もない。劣等感とあきらめの日々に、酒を飲んだら気持ちが高揚し解放感をえられた。それで酒に救いを求め続けた結果依存症になった。そんな、経緯でもあったのでしょうか。
 
 今まで何も成し遂げられなかった。だから、断酒もできるとは思えない。彼はそう言いたいのでしょう。
 
 確かに私の場合仕事をやり遂げた記憶はあります。だから、道筋は示されているし、それに断酒している人が現実にいるから自分も頑張れば、断酒できるだろうと思ったのも事実です。

 結局その彼は、何度か例会に誘ったり、よその例会に連れて行ったりしたのですが、会から遠ざかってしまい、その後の状況はわからなくなってしまいました。

 その彼にどのように話をすればよかったでしょうか。成功体験を持たないという彼でも、一日断酒を日々積み重ねれば断酒を続きそれが成功体験にもなったのではないでしょうか。素直に「私も完全に酒を止めることができます。」と言う言葉を信じることが必要だったのだろうと思うのです。

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