アルコール依存症がらみで入院しする前まで、私は入院という事を経験したことがありませんでした。その初めて入院したときの顛末です。
何度か転職と解雇を繰り返していましたが、ある時をもって無職となり新しい就職先が見つからなくなりました。その無職になって1年の2/3が経った年の暮れのことです。ふと気が付くと私は救急車に寝かされて、搬送される途中でした。横には妻が付き添っているようでした。そしてそのまま市立病院医運び込まれて、ICUに入院することになりました。なんやら点滴も点けっぱなしになっています。
話を聞くと、私は自宅のふろの前で意識を失って倒れていたそうです。その頃の私は、無職で一日酒を飲みながら自宅でゴロゴロしている生活をしていたのですが、その日は何をしていたかさっぱり思いだせません。
日頃は、妻が仕事に出て子供たちも学校に行って誰もいなくなると、酒を買いに行ってそれから一日飲んでいるのですが、その日は休日で、家族がいるものだから、酒を買いに行くタイミングが見つからず、酒が飲めなかったようです。
それで、離脱症状のアルコールてんかん発作が出たものと、今になってみれば推測できます。
神経内科の担当での入院だったようです。とにかくどんどん点滴で輸液して有害成分を排出させるというのが治療方針だったそうです。4~5日の入院で退院しました。入院して2日目くらいから食事も食べさせてもらえたし、食欲もありました。
保険の入院補償請求のための書類によると失禁、脳萎縮を認めると書かれ、病名は「アルコール性神経症」でした。ほぼ間違いなくアルコール依存症の離脱症状のてんかん発作なのに、アルコール専門委以外は、患者に「アルコール依存症」とは診断しないのですね。
また退院にあたっての留意点として、禁酒を続けるようにとありました。また「あなたはアルコールに問題があるので、後日精神科の診察を受けるようにと言われました。
後日の精神科での診察では「この病院ではアルコールの治療はできないので、専門病院を紹介する」とのことでした。これでそのまま、専門病院に行けば、アルコール依存症と診断されて、「断酒」を言い渡されるのが確実です。
「以前のように上手に酒と付き合うことはできないのでしょうか?」と訊くと
「99%無理です」と言われました。それでも断酒を言い渡されるのが嫌だから
「どうしても必要だと思ったときに、紹介状を書いてください」と言って、この時は紹介状なしでその場を終わりました。
退院した時点では酒が切れていたので、そのまま断酒すればよかったわけですが、医者からアルコール依存症と診断されていたわけでもなく、「断酒」を言い渡されてもいなかったので、そのうちにちょっと酒を飲んでみたら あ という間に連続飲酒に戻ってしまいました。そこで初めて自分がアルコール依存症であると認めたのですが、「断酒」を言い渡されたくないという気持ちだけでひたすら医者を避けて、連続飲酒を続けました。
それから1年半の後、「どうしようもなく」なって医療に繋がり断酒することになったのです。



