断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 今日の例会に珍しい方が参加されました。その人は、私の所属する支部の前支部長の奥様です。前支部長と言っても、今かこの記事を調べてみると、私が支部長を引き継いだのは10年前のことだったようです。確か病気が見つかって、入院したりすることになるので、代わってほしいということでした。

 そこから色々と闘病をされて、結局7年前に亡くなりました。ご主人が元気な頃は、夫婦そろって例会に参加、それも当時は6支部あった支部の例会のすべてに出ていたのでほぼ毎日例会会をやっておられました。

 当時は、夫婦で参加される人も多くて、10人ぐらいおられたでしょうか、それで、家族会も精力的な活動をしていて、家族会の会長は今日来られた奥様でした。しかしアルコール依存症の患者はたとえ断酒継続できていても平均寿命が短いです。という訳で、酒害者(ご主人)が先に亡くなられて、奥様だけが残るということはよくあるのです。

 残された奥様は、しばらくは、奥様だけ例会に出るという方もおられましたが、まあやがて断酒会の通常の活動から離れていかれるのです。しかし、断酒会とのつながりは忘れられないという方も多くて、一日研修会とか記念大会と言ったイベントには顔を出されることもあるのです。

 

 この度、大阪で全断連全国大会が開催されることになりました。そこで、そんな3人の未亡人が全国大会に参加したいと言って来れれました。それで、締め切りは過ぎていたのですが、頼み込んで3人押し込んでおきました。それで、その参加費を今日払いに来られた、と言うのがいきさつです。

 

 ご主人がアルコール依存症になると、一番被害を被るのが奥様です。今日も当時の苦労の話をしておられました。しかし、そこから、断酒会につながり、夫婦で参加して、断酒を継続することができ、夫婦共々回復できたとなると、当人だけでなく奥様も、大きな思い入れができるようです。そしてもう酒害者であるご主人が無くなっても、まだ、断酒会への思いは途切れず、つながりを持ち続けたいものなのだそうです。

 

 今日、元家族会長に久しぶりに会って、思いめぐらせば、当時家族会は10人くらいはメンバーがいました。ところが今思えば、例会に出てくる家族は、ただ1名になってしまいました。断酒会全体の低調化もありますが、夫婦の在り方も変わってきたのかなと思います。

 

 日ごろの活動からこそは離れられてはいるものの、断酒会を大事に思ってくださっている人がいるということはうれしいことだと、今さらに思ったのでした。


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