『ララピポ』

配給 日活

公開 2009年2月7日

上映時間 94分

【作品概要】

奥田英朗の2005年に幻冬社から刊行された小説を映画化した作品。それぞれ不本意な生活を送っている「負け組」の登場人物達が少しずつ関わりあうオムニバス形式のエロティック・コメディー。

【スタッフ】

プロデューサー:石田雄治、鈴木ゆたか、松本整

監督:宮野雅之

原作:奥田英朗

脚本:中島哲也

音楽:笹本安詞

主題歌:「people in the World」AI

ビデオエンジニア:千葉清美

撮影:尾澤篤史

照明:藤井隆二

美術:都築雄二

【キャスト】

栗野健治 - 成宮寛貴

玉木小百合 - 村上知子

佐藤智子 - 中村ゆり

青柳光一 - 吉村崇

杉山博 - 皆川猿時

佐藤良枝 - 濱田マリ

【あらすじ】

渋谷のセンター街で女の子に声をかけては風俗店にあっせんする栗野健治。階下に住むモテないフリーライターの杉山は太った女・小百合と知り合い久々に女を抱くが、小百合は一部始終を録画してアダルトショップに売っていた。一方、デパートガールの智子は栗野の口車に乗せられてしまい、AVに出演させられることになる。智子の母の良枝は、鬱屈した日々をおくっていたが、AVの話に飛びつき現場に向かうが...。

【コメント】

鬼才、中島哲也が脚本ということで、期待して観た。原作をかなりアレンジしており、オリジナルなストーリーとなっている。

主要登場人物は、現代日本にありがちな様々なタイプのいわゆる負け組の人達である。

二枚目のジャニーズのはずの成宮寛貴が勘違いのスカウトマンを演じている。やはり、純情派の中村ゆりは、バカなスカウトマンに入れ込んでしまい、店員からキャバ嬢、AV女優と身を落として行く女を演じる。さらに、お笑い芸人の村上知子が、デブ専の男とのセックスをビデオに撮り、性癖のある男に支持を得る女を演じるなど、キャスティングにもかなり凝っている。

現代日本を風刺した、エロティック・コメディーとし、なかなか楽しめる作品である。