イチロー選手が10年連続200本安打を打ったそうな。とてつもない記録でもはや想像の域を超えてる。
でもちょいと気になったのは、2年前の事が気になって喜んでいいのかどうかわからなかったというイチローのコメントだ。
2年前の記録達成の時には、チーム状況もありかなりの批判をされていた。いわくチームの事を考えず自分のヒットの記録しか興味がないとか、他の選手と交わろうとせず和を乱してるとか。
言葉の問題もあって誤解されている部分もあるんだろうけど、東洋人にメジャー記録を取られるというのが気に入らない人もかなりの数いると思う。
そういった差別(と言ってしまったら言葉がきついかもしれないけど)の中で記録を成し遂げたという精神力こそが尊敬に値する。
昔、野茂英雄がメジャー初登板の時に、スタンドで泣きながら観戦していた日本人(米国籍を取ってるんだろうけど)のおじいさんの姿に、それまでのその方の苦労が思われて胸が熱くなったのを思い出す。
日本にずっといるとあまり感覚として分からないんだけど、欧米に行くと明らかに差別されてると思う事がある。
20年前にヨーロッパを一人で旅行してた時、スイスですし詰めの登山列車に乗ろうとしたら、学生らしきアメリカ人(たぶん。イントネーションでそう思った。)に引きづり降ろされて、かなり汚い言葉で罵られた。みんなが並ばされてイライラしてる所へ、日本人の僕が自分より先に乗れたのが気に入らなかったようで、僕を引きづり降ろした後自分が乗り込んでさらに罵った。
残念ながらその程度の英語は理解できたので、ぶち切れてそいつを引きづり降ろした揚句に日本語で罵り返し、取っ組み合いのけんかになりかけた所で仲裁が入って事なきを得た。
悔しくて涙が出たが、それが現実なんだと学んだ。世界中にはそんな愚かしい差別主義者が山ほどいる。残念ながら。(もちろんそんな人ばかりではないし、素敵な人も多いけどね。)
野茂の初登板に涙したおじいさんは、そんな悔し涙もたくさん流してきたんだろう。
イチローも僕たちには見せないけど、嫌な思いをいっぱいしてきたと思う。
だから心の底からおめでとうと言いたい。
僕は祈っています。
彼の記録が正当に評価されるように。
また自分達が、そんな嫌な思いをさせる側に回ることがないように。
