春は曙やうやう白くなりゆく山際少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる
都会に住んでるとなかなかこんな光景は見れないけど、月曜日は朝が早いので『ビル際少しあかりて』の光景は見ることができる。朝は6時過ぎくらいか。
群青色の空にオレンジの街灯の明かりがぽつりぽつりと浮かび、まさに紫だちたる雲がビルとビルの間にかかる。やがて紫に一瞬の赤みがさした後、白と青が強くなるごとに夜が明けていきやがて薄くくすんだ青になる。
沖縄なんかに行くとこの青も綺麗なんだろうけど、大阪では美しいとは思われない色合いだ。くすんだ、やや呆けた青である。この色合いになるともはや空を見上げる気もなくなる。はい、仕事仕事。急げ!
外国に行った時に、早朝のこの時間帯に散歩するのが好きだ。
なんとなく無防備な、素の街の姿を見せてくれるような気がするから。
ごくごく当たり前のごみ回収の車が走ってたり、ホームレスみたいなお年寄りがふらふら歩いてたり。
ほとんど人の歩いてない路地をふらついて、そのうち出勤する人たちが出だしたら地元の人が行きそうな朝食を食べる店(それはカフェだったり、お粥の店だったりするわけだが)に寄って一緒に混じって朝食を取る。ホテルで食べる朝食なんて味気ないから。
街によって朝の空気感が違うし、空の色もだいぶ違う。
日本ででも、朝まで飲んでてこの時間に家に帰ったりすると、白みゆく空を見上げて達観した気分になる。
別に何も悟ったりしてないが。また、やってもうたで~。そんな感じで。
しかしまぁ枕草子にしても何にしても古典というのはすごい物で何と味わい深い文章な事か。
他の地方の人には悪いが、この辺りの文章は関西系のイントネーションで読んだ方がしっくりくる。
京都の言葉が日本文化全体の重要な部分を占める時代だったのだから仕方ない。
関西人になったつもりで読んでみてください。たぶん本来のニュアンスに近くなると思う。
